企業法務担当者のビジネスキャリア術

転職経験が豊富な企業法務担当者がライフログの一環として日々の出来事を記録しています。

書評

【書評】「未来の年表 ~人口減少日本でこれから起きること~」河合雅司(講談社)/少子高齢化と人口減少が進む日本が待ち受ける未来とは?

年末年始休みを利用して積ん読状態だった本を何冊か消化したが、そのうちの一冊がこちら。 未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)河合 雅司 講談社 2017-06-14売り上げランキング : 6Amazonで詳しく見る by G-Tools 本書では、これ…

【書評】「名将名言録  一日一言」火坂雅志(角川学芸出版)/古の名将たちの叡智に触れる

以前にも紹介したとおり、私は、PSP Vitaで「信長の野望」をたまにプレイする関係上、戦国時代を舞台にした歴史小説をよく読んでいる。 そして、ここ最近最もよく読んでいるのが、故火坂雅志氏の作品。上杉景勝の名軍師と言われた直江兼続の生涯を描いた「天…

【書評】「戦略>戦術」の考え方を仕事に活かしてみる/「銀河英雄伝説」を再読して重要性を再確認

私が学生時代の頃、愛読していた小説に田中芳樹の「銀河英雄伝説」という作品がある。 人類の近未来を舞台にしたスペースオペラとして、異なる政治勢力の戦争や国家内部での権力闘争などを描いた群像劇で、未だに根強いファン層を持っている作品だ。アニメ化…

【書評】リンダ・グラットン「WORK SHIFT」(プレジデント社)/2025年の世界に備えるために働き方を<シフト>する

私にはAさんという10年来の友人がいる。このAさんは某企業でバリバリの営業マンとして活躍しており、私とは定期的に会って情報交換する仲だ。彼は、普段から多くのビジネス書を読んでおり、その影響もあって私もビジネス書を読むようになった。 そんな中、昨…

【書評】「ズッコケ熟年三人組」那須正幹(ポプラ社)/ズッコケ三人組シリーズの本当の最終作

以前に児童向け小説の「ズッコケ三人組」とその数十年後を描いた「ズッコケ中年三人組」のシリーズについて触れたことがあった。 前者シリーズではハチベエ達は小学6年生のままで、全く年をとらなかったが、後者シリーズは40歳という年齢からスタートし、ag…

【書評】井川意高「熔ける ~大王製紙前会長井川意高の懺悔録~」(双葉社)/社会的にも注目を浴びた背任事件の真相とは?

先日、図書館で借りたのがこちらの本。 熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録 作者: 井川意高 出版社/メーカー: 双葉社 発売日: 2013/11/13 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (21件) を見る 2011年に大王製紙の創業家出身の会長が…

【書評】「最強の成功哲学書 世界史」神野正史(ダイヤモンド社)/「三国志」の名軍師 賈詡から学ぶ処世術とは

高校時代に世界史を学んだことについては以前にも触れたかと思う。私は、それをきっかけに歴史好きになったクチだ。 先日、たまたま本屋で世界史をネタにしたビジネス書を見つけたので、早速買って読んでみた。 最強の成功哲学書 世界史 作者: 神野正史 出版…

【書評】眉村卓「時空の旅人」(角川書店)/30年以上前に発表されたSF小説で、映画化・ゲーム化もされました

1.コーエーSLGの双璧 以前に、私がコーエーテクモのシミュレーションゲーム「三国志」にはまっていることを触れたかと思う。 コーエーテクモのシミュレーションゲームの「三国志」といえば、思い浮かぶのは、もう一つの代表作「信長の野望」だ。かくい…

【書評】水野良「新装版 ロードス島戦記1 灰色の魔女」(角川書店)/国産ファンタジー小説の金字塔的作品

1.国産ファンタジーの名作 年末年始に図書館で様々な本を借りて読んだが、そのうちの一冊がこちら。 新装版 ロードス島戦記 灰色の魔女 (角川スニーカー文庫) 作者: 水野良,出渕裕 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 2013/10/31 メディア: 文庫 この商品…

【書評】ネヴィル・シュート「渚にて」/古典的SFの名作&映画版もなかなか見ごたえあり

以前にとあるサイトで古典的SF小説が紹介されており、そのうち何冊かを読んでみた。いずれも古いながらも有名な作品なので、ご存知の人も多いかもしれない。 幼年期の終り (ハヤカワ文庫 SF (341)) 作者: アーサー・C・クラーク,福島正実 出版社/メーカー: …

【書評】S・S・ヴァン・ダイン「僧正殺人事件」(東京創元社)/本格推理小説の古典的名作で一読の価値あり

1.古典的推理小説を読了 昨年の9月頃に推理小説を読むことがリバイバルしていることについて触れたことがあった。 今でも時折、図書館でいろいろな作品を借りて読んでいるが、先日読み終わったのが、ヴァン・ダインの以下の作品だ。 僧正殺人事件 (創元推…

【書評】「資格取得にちょっと待った!資格ビジネスに騙されないために読む本」須田美貴(鹿砦社)/資格取得=人生バラ色ではありません

1.某資格予備校勤務経験者の暴露本? 先日図書館で興味深いタイトルの本を見つけたので、さっそく借りて読んでみた。著者は某大手資格予備校で社会保険労務士を取得して、一時期その予備校で勤務していたことがあるらしい。 資格ビジネスに騙されないため…

【書評】「実践7つの習慣 〜何を学び、いかに生きるか〜」佐々木常夫(PHP研究所)/名著「7つの習慣」のよりわかりやすい解説本

1.世界的ベストセラー「7つの習慣」 先日仕事帰りに立ち寄った本屋で見つけたのがこちらの書籍。 実践 7つの習慣 作者: 佐々木常夫,フランクリン・コヴィー・ジャパン 出版社/メーカー: PHP研究所 発売日: 2015/01/23 メディア: 単行本(ソフトカバー) …

【書評】「ICO」宮部みゆき(講談社)/名作アクションゲームのノベライズ版

先日図書館に出かけたところ、見覚えのあるタイトルを見つけたので、早速借りて自宅で読んでみた。 ICO-霧の城-(上) (講談社文庫) 作者: 宮部みゆき 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2010/11/12 メディア: ペーパーバック クリック: 36回 この商品を含むブ…

【書評】L・M・モンゴメリ著、村岡花子訳「赤毛のアン」を読む/連続テレビ小説「花子とアン」をきっかけに原作を再読する

以前の記事では私が子供の頃に家族で鑑賞していたアニメ「世界名作劇場」について触れた。 kigyouhoumu.hatenadiary.com 本シリーズの特徴は、主人公が逆境に陥りながら、努力や愛情によって最後は大団円を迎えるというもので、子供にも安心して見せることが…

【漫画】筒井哲也「予告犯」(集英社)/情報化社会に現れたテロと警察との攻防を描いた作品

私の地元のTUTAYAはそれなりに規模が大きく、CDやDVDだけではなく、コミックのレンタルを行っている。コミックの場合、旧作ならば1週間100円でレンタルすることができるので、よく金曜日の仕事帰りに漫画を借りて、まとめて読んでいる。 例えば…

【書評】20代の頃に夢中になった海外推理小説を再読する/エラリー・クイーン、アガサ・クリスティ、ヴァン・ダインなどの古典推理小説の作家たち

1.海外推理小説との出会い 以前に私が子供の頃に夢中になったゲームブックについて触れたことがあったと思う。 kigyouhoumu.hatenadiary.com kigyouhoumu.hatenadiary.com 当時の東京創元社のゲームブックの巻末には広告として、同社が発刊していた海外推…

【書評】「オレたちバブル入行組」池井戸潤(文藝春秋)/あの大ヒットドラマ「半沢直樹」の原作小説を再読しました

1.原作を再読 昨年7~9月に放送されて大ヒットしたドラマ「半沢直樹」の記憶はまだ新しいところ。 kigyouhoumu.hatenadiary.com 私は、おととし頃に図書館で原作の「オレたちバブル入行組」を借りて、出張時の新幹線の行き帰りで読んだことがある。あれ…

【書評】「起業バカ」(光文社)渡辺仁/フランチャイズ・ビジネスの注意点とは!?

タイトルに興味を持って図書館で借りてきたのがこの一冊(現在、Kindle Unlimitedでも読むことができる)。 起業バカ (ペーパーバックス) 作者:渡辺 仁 光文社 Amazon 起業バカ ~起業して初めて分かった「天国と地獄」~ 作者:渡辺仁 メディアタブレット Am…

【書評】「ズッコケ中年三人組」那須正幹(ポプラ社)/懐かしい!小学生の頃にズッコケ三人組シリーズはよく読んでいました。

1.私とズッコケ三人組 先日地元の図書館にフラリと立ち寄って見つけたのがこの1冊。思わず「懐かしい!」 と思い、早速借りて読んでみた。 ズッコケ中年三人組 作者: 那須正幹 出版社/メーカー: ポプラ社 発売日: 2005/12/01 メディア: 単行本 購入: 2人 …

【書評】「もういちど読む山川世界史」(山川出版社)/高校時代にお世話になった教科書と再会する

先日地元の図書館をぶらついていると、以下の本を発見したので、早速借りてみた。 もういちど読む山川世界史 作者: 「世界の歴史」編集委員会 出版社/メーカー: 山川出版社 発売日: 2009/09/01 メディア: 単行本 購入: 12人 クリック: 366回 この商品を含む…

【書評】「45歳からの会社人生に不安を感じたら読む本」植田統(日本経済新聞出版社)/企業法務担当者にはおなじみに某出版社の元社長が書き下ろしたビジネス書

人と人との出会いは縁次第と言われるが、本との出会いも同じことがあてはまると思う。こうしている現在も日々新しい本が出版され続けているが、人が一生を通じて読める本はほんの一部に過ぎない。 それだけに、以下の書籍には不思議な縁を感じた1冊である。…

【書評】「スキルアップのための企業法務のセオリー」&「法務部門の実用知識」/企業法務の全体像を把握したい方にはお勧めの2冊です

以前に他の法務ブロガーの方々が紹介されていた書籍を続けて読破したので、その感想について簡単に触れてみたい。 スキルアップのための 企業法務のセオリー (ビジネスセオリー 1) 作者:瀧川 英雄 出版社/メーカー: レクシスネクシス・ジャパン 発売日: 2013…

【書評】「SF・異色短編シリーズ」藤子・F・不二雄(小学館)/子供の頃に読んだ懐かしの藤子漫画に再会

先日妻が地元の図書館から藤子・F・不二雄の短編漫画大全集を借りてきたので、この1週間は時間の合間をみて夫婦そろって漫画を読んでいた。 私も子供の頃は、藤子不二雄の「ドラえもん」、「パーマン」、「オバQ」「忍者ハットリくん」、「プロゴルファー…

【書評】「高学歴でも失敗する人、学歴なしでも成功する人」勝間和代(小学館)/現代ビジネスパーソンは、「ストリート・スマート」を目指すべき

今回は、久しぶりの書評ネタ。 高学歴でも失敗する人、学歴なしでも成功する人(小学館101新書) 作者:勝間和代 発売日: 2012/10/12 メディア: Kindle版 筆者は、本書において「現代のように変化が激しい時代では、アカデミック・スマート(与えられた問題に即…

【書評】過去に私が衝撃を受けた漫画とは?/アニメ「バクマン。」を鑑賞して考えてみました

1.続きが気になるアニメ「バクマン。」 ここのところ、私が毎週土曜日にチェックしているアニメ番組がある。それはNHK Eテレで放映されている「バクマン。」。そのストーリーは、主人公の二人組がライバルと切磋琢磨しながら、試行錯誤して人気漫画家を目…

【書評】「プロ弁護士の思考術」矢部正秋(PHP研究所)/企業法務担当者のみならず、ビジネスパーソンにとって自分の思考法を強化するための有意義な書籍

プロ弁護士の思考術 (PHP新書) 作者:矢部 正秋 発売日: 2014/07/18 メディア: Kindle版 本書は、「弁護士の仕事術・論理術 (成美文庫)」の筆者によるもので、「ビジネスパーソンはどのような思考スタイルをもって仕事や生活にのぞむべきか」について触れたも…

【書評】「デッドライン仕事術 ~すべての仕事に『締切日』を入れよ~」吉越浩一郎(祥伝社)/ゴールを設定することの大切さが繰り返して強調されています

デッドライン仕事術 (祥伝社新書)吉越 浩一郎 祥伝社 2007-12-15売り上げランキング : 15434Amazonで詳しく見る by G-Tools 1.目次 第1章 仕事のスピードを3倍にする 第2章 即断即決 第3章 キャリアアップできる人間の思考法 第4章 「会議」と「デッ…

【書評】電通「鬼十則」植田正也(PHP研究所)/企業法務担当者のみならず全てのビジネスパーソンにとって行動指標となる真理です

電通「鬼十則」 (PHP文庫)植田 正也 PHP研究所 2006-09-02売り上げランキング : 94411Amazonで詳しく見る by G-Tools 1年ほど前の記事で、鬼十則については触れたかと思う。 【格言】電通マンの行動模範「鬼十則」/ビジネスパーソンの本質を言い得て誠に妙…

【書評】「会社に人生を預けるな ~リスクリテラシーを磨く~」勝間和代(光文社)/今の時代を生きるに際して必要な心構えを教えてくれます

会社に人生を預けるな リスク・リテラシーを磨く (光文社新書)勝間和代 光文社 2009-03-17売り上げランキング : 206691Amazonで詳しく見る by G-Tools 1.読者層 ◆今の時代の生き方にヒントを得たい方 ◆自分なりのライフプランを構築したい方 2.目次 プロ…