先週の土曜日からNHKで「君たちに明日はない」というドラマの放映が開始されている。NHKは過去にも「ハゲタカ」「監査法人」等の良質の経済ドラマを放映していたが、今回の焦点はリストラということでサラリーマンである私にとっても決して人ごとではなく、初回を鑑賞した。 ドラマのストーリーは、リストラ請負会社の社員である主人公が担当したある建材メーカーのリストラを担当することから始まっていくのだが、このリストラ勧告の仕方というのが、なかなかにえげつない。対象社員の個人情報を徹底的に調査して、その弱み(不倫歴、部下の離職率の高さ)を握っておき、これをネチネチと指摘して自発的退職に追い込むという手法だ。 偶然だが、先日私もリストラ請負人の著書を読了したところ。
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著者は、本書の中でサラリーマンがリストラされないためには、誰にも文句を言われないような業績を上げ続けた上、以下の点に注意するべきとしている。
- 上司に好かれるようになる。(単に愛嬌をふりまくのではなく、報告・連絡・相談を欠かさない)
- 人の悪口を言わない。
- 自分ひとりで仕事を抱え込まない。部下・同僚と連携して仕事を効率的に処理する。
- 社外の人脈を豊富に持つ。
- 上司を反発を覚える時であっても、面従腹背で接する。
う~ん、なかなか含蓄のある言葉ばかりだ。確かに自分の専門性(キャリア)の発展・向上も重要だが、「自己保身」「処世術」「世渡り力」も必要といったところか。言い換えれば、ストレートだけではなく、変化球もマスターしておくにこしたことない。という感じで、今後も印象に残った書籍があれば本ブログで紹介していきたい。