1.スピードの重要性
以前の記事において、仕事におけるスピードの重要性については触れたかと思う。その記事とも関連するが、先日、
はてなブックマークにおいて「速さは全てに勝る」という記事がランキングのトップにあげられていたので、本ブログでも紹介しておきたい。
ビジネスパーソンにはなかなか含蓄のあることが書かれていると思う。なお、このブログ自体は仕事術関連をテーマにしているようで、私にとっても大いに参考になりそうなので、
Googleリーダーに登録させて頂いた。
http://d.hatena.ne.jp/sadadad54/20101211/1292013917
2.私の場合
企業法務担当者も
ビジネスパーソンである以上、同じことがあてはまる。契約審査や法律相談の結果を早く依頼者にフィードバックする、会議の議事録を参加者全員に提供する…など法務業務をこなす上でスピードが要求される場面は多々存在するのは、言うまでもない。
例えば、私の場合、依頼者の要請により契約書ドラフトを作成する場合、何より依頼者に対するリアクションの速さを重視している。すなわち、依頼者より事実のポイントを
ヒアリングし、関連する法令をサーチし、想定されるリスクを特定・評価し、当該リスクに対応する条項を契約書内に過不足なく適切に配置する…。その作業を可能な限り短時間で完了させ、依頼者にフィードバックするのだ。
そういえば、1ケ月ほど前にもこのようなケースがあった。営業部門の依頼を受けて自社と某上場企業2社との3社間の契約書を私が作成することになったのだが、営業担当者から依頼があったのは、当日の午後1時頃。私は、他案件を中断し、その日中に当該契約書のドラフトを作成し、翌日朝にざっとチェックした上で依頼者にこれを提供した。営業担当者はそれをもとに、相手方2社と打ち合わせを行ったのだが、その顛末報告メールには以下のような内容が記載されていたので、抜粋させて頂く。
(中略)
3社契約書の件では、お忙しい中Sabosanには迅速にご協力頂きありがとうございました。●●●社も●●●社も当社の契約書の作成の早さに感銘しておりました。これだけでも自社を大いにアピールできました。ありがとうございます!
ありがたいお言葉である。転職者である私にとって貴重な自分の「ファン」を社内にまた一人獲得できたと信じたい。「企業法務担当者冥利につきる」とはまさにこの事だ。
もっとも、契約書とは、最終的には自社の利益を最大化し、リスクを最小化したツールであるべき。従って、スピードを重視するあまり、見落としてはならない条項を欠落させてしまっては、本末転倒である。このあたりは、本当にバランスが難しいのだが、状況に応じた緩急自在を身に付ける必要があるのではないだろうか。つまり、全体の仕事における現在状況をふまえた上で、この時点ではスピードを重視させる/質を重視させる、というものを適宜判断する必要があるのではないかなと考えている。
このあたりは、どう表現すればいいのか難しいところ。私の言っていることがうまく伝われば幸いである。いずれにせよ、今後も精進を重ねていきたい。
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