企業法務担当者のビジネスキャリア術

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【書評(処世術)】「あの日、『負け組』になった…」吉田典史(ダイヤモンド社)/ビジネスパーソンにとって「自己保身」もある程度大事

あの日、「負け組社員」になった…―他人事ではない“会社の落とし穴”の避け方・埋め方・逃れ方あの日、「負け組社員」になった…―他人事ではない“会社の落とし穴”の避け方・埋め方・逃れ方
吉田 典史

ダイヤモンド社 2009-12-11
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1.読者層  ◆規模を問わず会社組織で仕事をしている方  ◆会社との距離のとり方について学びたい方  ◆世渡り術を身に着けたい方 2.目次  第1章 上司とぶつかると、まずい  第2章 会社から利用された挙句…  第3章 「会社を変えよう」なんて思うから…  第4章 これは、あなたが悪いんです…  第5章 こんな上司の下で働いたら、たいへん…!? 3.感想 本書の構成は、会社員が人間関係等において失敗した結果、どのように「負け組」へ転落するかについて事例形式で紹介し、それに対する「教訓」を掲載するというものだ。従って、会社や上司、同僚のダークサイドがかなり露骨に描かれ、正直言って読後感はあまり良くない。むしろ、読者が人間不信になりそうな本である。 しかし、組織に生きるビジネスパーソンならば、このようなこともあえて知っておくべきことかもしれない。著者は冒頭で、「勝ち組社員」と「負け組社員」との差について以下のように述べている。
職場でのささいな言葉や言動、上司や周囲へのささやかな配慮、自らの実績を上司にわかりやすく説明し、さりげなく認めさせていく仕掛け。コンスタントに高い成績を残すことができる仕組みづくり…。 これらができるか否か――。その差は、ごくわずかでしかない。(以上、本文より抜粋)
確かにビジネススキルを向上させても、それらを上司や周囲が認めてくれなければ、宝の持ち腐れだ。それを回避するためには、組織における周囲の人と良好な関係をキープし続ける必要がある。それには、礼儀作法、気配り、上司への報告・連絡・相談が欠かせない。本書は、「周囲との人間関係構築能力こそがビジネスパーソンにとって重要なポイントである」と説いている。特に私が印象に残った箇所は、以下のとおり。
◆会社は、正義を貫く場ではなく、いかに周囲を巻き込んで成果を競い合う場である。 ◆成果を作ろうとすると同時に、周囲の人間とも信用関係を築きあげることに全力をそそぐべき。 ◆会社員である以上、状況に応じて「本音」と「建前」を使い分けることが大事。 ◆安易に会社の上層部を信じてはならない。
昨年の今頃にもリストラをテーマにした記事を紹介したが、組織内に生きるビジネスパーソンにとって大事なことは何か?それは「自己保身」だと考える。…と言うと、まるで上司にゴマをするようなイメージがあるが、私が言いたいのはそうではなく、「コンスタントに平均以上のパフォーマンスを発揮する一方で(もちろん狙えるならば、定期的にハイパフォーマンスも狙いたい)、上司を含む周囲の人間に対して気遣い・気配りをたやすことなく、良好な人間関係を築き上げ、社内に極力『自分の敵』を作らないように配慮する姿勢」がビジネスパーソンには求められるのではないかと感じている。まして、私は転職者であり、ある意味「異質」「傍流」的な位置づけにあるため、社内遊泳術の重要性は自分なりにはっきりと認識している。 このように、本書は、「負け組社員」とならないために参考になる書籍なので、組織に生きる方ならば、ご一読を進めたい。と言っても、本書は日経BPネットの「BIZ COLLEGE」内において現在も連載されている「職場を生き抜け!」をアレンジして執筆されているので、こちらのバックナンバーに目を通すだけでも十分かもしれない。従って、興味を持たれた方はこちらもどうぞ。 http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20100520/92290/ 「人気ブログランキング」参加中です!1クリックお願いします! にほんブログ村 サラリーマン日記ブログ 戦うサラリーマンへ
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