先日、実家の電話加入権を亡き祖父から母に変更する件について触れたかと思う。
NTTに戸籍謄本などを送付したが、不足書類が判明したため、追加書類を送付することに。そこで、休日に母と一緒に大阪市の梅田サービスカウンターを訪れる。土日だと市役所は休みだけど、こちらでは土日も営業しているのだ。
場所は大阪梅田の中心部であるディアモール大阪の中心部で、アクセスは非常に便利。時期的に季節の変わり目のためか、申請者も多く、それなりの時間を待たされることになった。
実は、この場所は私が過去に司法書士事務所に勤務していた頃に何度も訪れた箇所でかなり懐かしい。司法書士には職務上請求用紙という書式があって(地元の司法書士会から購入可能)、それを使えば、赤の他人の戸籍謄本でも簡単に取得できるのだ(ただし、現在は個人情報保護法の関係で、取得手続きがかなり厳しくなっていると聞く)。この場所で、不動産登記申請のための戸籍謄本や住民票をよく取得したものだが、まさか我が家の相続案件がらみで再びこの場所を訪れようとは思わなかった。
窓口で、戸籍謄本の請求書を記入し、私が作成した相続関係説明図も参考資料として提出する。免許証のコピーをとられると共に、経緯を説明するなど面倒な手続きが必要だったが、これはもう致し方ない。それだけ戸籍というのは機微情報であり、取扱いには細心の注意が求められるからだ。
現在の企業法務の仕事では、戸籍謄本などに触れる機会は全くないので、当時のことを懐かしく思ってしまった。あの当時の自分には、現在の企業法務に従事している自分の姿は想像もつかなかったが、人生とは本当にわからないものだ。