この前の週末に息子と二人で、兵庫県三木市を訪れて、街歩きをしてきたので、その模様を記したい。
三木へは新開地駅から神戸電鉄を乗り継いで行く。1時間ほどで三木駅に到着したが、すぐに三木城に向かうのではなく、駅から南西にある三木鉄道記念公園に向かう。
かつてこのあたりには、JRと連結するローカル鉄道である三木鉄道が存在したが、2008年に廃線になっている。線路はほとんど撤去されており、市民が集うことができる駅舎や公園が整備されているだけで、鉄道があった面影はほとんど残されていない。
このような風景を見ると、利用者数の減少で昨年3月31日に廃線となった広島と島根を結ぶJR西日本の三江線を思い出す。このような動きは日本各地で加速していくのだろう。
その後、東に15分ほど歩いて、三木市立みき歴史資料館を訪れる(無料で入館することができて、お得)。
こちらの資料館では、三木の古代から近代までの歴史資料が展示されている。三木は戦国時代に羽柴秀吉と別所長治が合戦を繰り広げた場所として有名で、資料館でもこのあたりが特にクローズアップされていた。
ちなみに、先日NHK-BSで再放送されていた「軍師官兵衛」でも三木城の攻防が描かれており、実はそれが今回三木を訪れたきっかけでもある。
その後、近所にある三木城の本丸跡に足を踏み入れる。ここには長治が秀吉に降伏した後、切腹する際に詠んだ辞世の句が刻まれた石板が残されていた。あと、本丸跡は見晴らしも良く、三木市内を一望できる。小高い丘の上にあるためか、風が心地よい。
その後、三木駅の隣にある三木上の丸駅から再び三木鉄道に乗車して神戸方面に戻ったのだった。私が三木を訪れたのは、今回が初めてだが、自分が知らない街について、その歴史の足跡をたどりながら散策するのは、なかなか楽しい。