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【登山】天下分け目の合戦が繰り広げられた賤ヶ岳に登る/古戦場の歴史探訪と自然散策を兼ねて

前回の三木城に続き、今回も歴史関連のネタ。先日、滋賀県の賤ヶ岳と伊吹山に登ってきたので、その様子を2回に分けて記したい。

1582年の本能寺の変で斃れた織田信長の後継者争いで、羽柴秀吉と柴田勝家の決戦の場となったのが、賤ヶ岳。滋賀県の北部にある余呉湖の南方に位置する賤ヶ岳(標高421.1メートル)で、関西百名山の一つにも指定されている。趣味の一つが登山である私は、トレッキングと歴史散策を兼ねて、訪れることにした。 

日本史に詳しい人ならば、賤ヶ岳の戦いについて知っているだろう。秀吉本隊の「美濃大返し」や「七本槍」の活躍で、賤ヶ岳の合戦には秀吉が勝利する。敗れた勝家は、越前の北の庄城で妻であるお市の方(信長の妹)と共に自害する。その際、秀吉はお市の方の三人の娘を引き取り、長女は秀吉の側室(淀殿)となる。その後、秀吉は信長の後継者としての地位を確立し、天下人として急速に台頭していく・・・。このように、賤ヶ岳の合戦は、日本の歴史の転換点となった戦いだ。 

当日は、JR大阪駅を早めに出発し、二時間ほどでJR余呉に到着。そこから南へ15分ほど歩くと、登山口に着く。そこからいよいよ登山を開始して、森に囲まれた林道をゆるやかに登っていく。どちらかというと、急斜面は少なく比較的上りやすい道だ。途中には、賤ヶ岳の合戦で戦死した秀吉方の武将である中川清秀(茨木城城主)の墓があり、お参りする。

 

登山口から二時間ほどで山頂に到着。ここからは北の余呉湖と南の琵琶湖の両方を望むことができる。当日は天気も良く、遠くの伊吹山や小谷山などすばらしい眺めを楽しむことができた。

 

その後、下山してからJR余呉駅まで戻って、駅で自転車をレンタルする。琵琶湖北部のJR各駅では、自転車の乗り捨てができるので、サイクリングがてら、そのまま南へ向かう。途中の木の本周辺では、黒田官兵衛で有名な黒田家の先祖をまつる黒田家御廟所(くろだけごびょうしょ)に立ち寄る。官兵衛は姫路生まれだが、黒田家のルーツはこのあたりらしい。

私は過去に当時の仕事の関係で滋賀県(草津・守山・近江八幡など)をよく訪れたものだが、さすがに琵琶湖の北部は初めて。こうした穏やかな風景を楽しみつつ、のんびりと自転車で田んぼ道をサイクリングする。普段は人の多い都会で過ごしているので、こういった広々とした空間でのんびりすることは良い気分転換になる。

そうしているうちにJR河毛駅に到着したので、自転車を返却する。そのままJR長浜駅周辺のホテルで一泊して、翌日にはいよいよ日本百名山の一つである伊吹山への登山にチャレンジする。

その模様は次回に。

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