先日、京都府にある天王山に登ってきたので、その様子を少し紹介したい。
天王山といえば、1582年に羽柴秀吉と明智光秀との間で繰り広げられた「山崎の戦い」の舞台となった場所で有名。この合戦に勝利した秀吉は、「本能寺の変」で斃れた織田信長の後継者としての地位を揺るぎないものとした。従って、現代でも天王山というキーワードが大きなターニングポイントの代名詞として使われることも多い。
当日はJR山崎駅から北へ坂道を15分ほど歩くと、宝積寺に到着する。ここは山崎の戦いで秀吉の本陣が置かれた場所で、秀吉が腰かけた石(出世石)も現存している。そのまま本堂を抜けると山道に入る。30分ほど登ると展望台を兼ねた広場に到着するので、眼下に広がる風景を楽しむ。なお、辺りには山崎の戦いに至った経緯を記したパネルが設置されており、歴史初心者でも当時の状況を知ることができる。
その後、再び山道を登ると山頂に到着。しかし、山頂は周囲を木々で囲まれており、眼下の風景は見えにくかった。
一服してから、ふもとの宝積寺まで戻って、せっかくの記念に売店で天王山の登頂証明書を購入する。今回の登山のおみやげといったところか。
その後、JR山崎駅を南に抜けてすぐ近くにある大山崎町歴史資料館に立ち寄る。こちらでは「山崎の戦い」に関する歴史資料などが展示されている。来年の大河ドラマとして、明智光秀を主人公とする「麒麟がくる」が放映されるため、関係資料なども配布されていた。やはり大河ドラマの放映を地元の町おこしとして活用していくのだろう。もしかしたら、それをきっかけに天王山に登る人も増えるかもしれない。