最高視聴率42.2%を叩き出した大ドラマ「半沢直樹」(原作:池井戸潤)の続編が7月19日に放送開始された。前作が放送されたのは、2013年7月~9月だから、あれから7年が過ぎたわけで、時が流れるのは本当に早い。
前作の放送終了後直後には、続編を望む声が多かったが、主演の堺正人がNHKの大河ドラマ「真田丸」に出演する等のスケジュールの都合のため、今の時期に遅れてしまったという。
今回は、前作の最終回で、子会社の証券会社に出向することになった半沢直樹のその後を描いている。原作の3作目(ロスジェネの逆襲)と4作目(銀翼のイカロス)をドラマ化するようだが、一応、原作は読んで予習済み。
初回を妻と一緒に鑑賞した感想は、とにかく「非常に男臭い」の一言。冒頭から権力争い・裏切り・足の引っ張り合いなど男同士のドラマが描かれており、恋愛的要素はまったくない。
ちなみに、ネットでも指摘されているが、
- 三密状態の大衆居酒屋で買収案件の資料を広げて、大声で話す。(➝秘密保持義務違反でコンプラ的にアウト)
- 契約書をゼロから作成する。(➝普通は、法務部門に依頼するはず)
- ガラス張りの会議室で議論しているのを外側から大勢の同僚が眺める。(➝周囲の外野の人はよほどヒマなのか)
- 伊佐山部長が受信したメールをサーバーから消すことができる。(➝コンプラが厳しい銀行では不可能)
など「実際には絶対にありえない」というツッコミどころを多数見かけるが、本作は、あくまでフィクションとしての娯楽作品なので、あまり深く追求するのはやめておこう。まあ、「登場人物のセリフと顔芸と勧善懲悪ぶり」を楽しむドラマと割り切って見た方がいいのかも。