企業法務担当者のビジネスキャリア術

東証一部上場企業に勤務する企業法務担当者がライフログの一環として日々の出来事を記録しています。

【プライベート】交通事故では相手方の保険会社の言いなりにならない/←それは身をもって実感しましたよ

先日はてなブックマークにランキングされていたのが、こちらの記事。
「加害者側の保険会社は被害者の味方ではない。」
「保険会社も営利企業なので、被害者に対する支払いはできる限り抑えたいのが本音。」
 
これには私もまったく同感。というのも、以前に紹介したとおり、昨年11月に私の妻が交通事故の被害者となり、私は妻の代理人として、5ケ月近く保険会社と折衝に追われたからだ。幸い妻は軽傷で済んで、身体的な障害も特に残らなかったのが不幸中の幸いだった。

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ある程度予想していたが、加害者の保険会社は、最初からこちらの損害を低く見積もろうとしていた。そこで、弁護士特約を利用して、弁護士を通じて、人身傷害分については保険会社基準ではなく裁判所基準に基づく慰謝料を請求した。すると、拍子抜けするほどこちらの言い分があっさりと通る。

結果として、なりふり構わず当方の権利を強く主張したおかげで、保険会社とけんかするもの、なんとか勝利(?)することができた。こちらが保険業界の慣習に不慣れとはいえ、企業法務担当者である私が保険会社に言いくるめられてしまったら、さすがに冗談にもならない。

正直なところ、交通事故が起きた直後は途方にくれていたが、企業法務担当者の原点に戻って、落ち着いて問題点を整理し、オプション思考で選択肢を考えて、少しずつ実行に移す。不平不満ばかりを言っても現実は改善しない。現実を変えるには、ダメもとでもよいから行動を起こすしかない。これは普段の仕事にも通じると思う。今回の一連の出来事で改めて実感した。
 
その一方で、保険会社とのやり取りを行うという人生初の経験(加害者と被害者側の保険会社をそれぞれ訪問もした)を通じて、担当者の仕事ぶりもなんとなくわかったけど、他人が起こした交通事故について、加害者に代わって謝罪したり、様々なやりとりを仕事として毎日やるのは本当に大変そう。相当ストレスがたまりそうだし(今回のように私のようなユーザーも相手にしなければならない)、死者が出るような重大事故の場合はなおさらだろう。しかし、こちらも自分の権利を守るために相手の言いなりになるわけにもいかず、法的なロジックを組み立てて正攻法で戦うしかない。もともと相手の方がプロなので、ただでさえ不利なこちらとしては、必死にならざるを得ない。
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結局、この出来事で得た教訓は以下のとおり。
  • 加害者側の保険会社は、決して被害者側の味方ではない。
  • 従って、まずは自社に有利な条件で事件を和解に導こうとする。また、日々大量の交通事故を処理しているため、画一的かつスピーディな処理で済ませようとする。
  • しかし、被害者側も法的な理論武装と証拠をきちんと整えれば、それを覆すことは不可能ではない。
  • そのためには、弁護士特約を使ってノーコストで弁護士経由で交渉するのが手っ取り早い。(よほど大きな事故でない限り、加害者側の保険会社は弁護士をたてない)
まあ、今振り返れば、今回の一連の出来事は企業法務担当者である自分にとっても良い経験値になったと思う。