今から10年前に書いた記事がこちら。
時がたつのは本当に早いもので、気がつくといつの間にか丸10年が経過していた。つまり、丸10年を費やして、「松下幸之助 成功の金言365」を10回読んだことになる。
本書は、ビジネス書に分類されるが、いわゆる仕事テクニックの紹介本ではなく、ビジネスパーソンに対して、仕事への取り組み方や心構えを示す人生指南書に近い。従って、読んだからといって即効的な効果があるわけではない。何度も読み込んで、自分なりに解釈し、少しずつ実践して、自らの生き方に反映させていくというのが正しい読み方だろう。
本書には1日1ページ、365個の名言が収録されており、毎朝読むだけでも「今日も一日がんばろう!」とモチベーションを高めてくれる。(なお、2018年に改訂新版が発売されているが、中身は同じらしい)
ただ、名著とはいえ、さすがに10年間にわたって毎日読んでいると本のカバーや中身がボロボロになってくる。
そこで、読み始めて丸10年が経過した節目ということもあり、電子書籍版を購入しなおして、これからはスマホのKindleアプリで読むことにした。
なんでもパナソニックでは全ての事業所において朝会を行い、幸之助氏が定めた経営理念を唱和するという時間を設けているらしい。これは従業員に創業者の経営理念を浸透させようとする目的だろうし、それはそれで素晴らしいことだと思う。もしかしたら、その朝会で本書に収録されている名言が紹介されることもあるかもしれない。
一方、かたや私も「成功の金言365」を毎朝読むという習慣を10年間継続しており、本書を通じて幸之助氏の薫陶を個人的に受けているつもり。さすがに10年間も本書を読み続けていると、幸之助イズムの一端がわかりかけてきたような気がする。
別にパナソニックとは縁もゆかりもない部外者である私。しかし、コロナ禍で先行きが不透明な時代だからこそ、内面的な軸の強さが大事。というわけで、これからも「成功の金言365」を読み続けて、自分なりに松下幸之助イズムを継承し、少しずつ実践していきたい。