企業法務担当者のビジネスキャリア術

東証一部上場企業に勤務する企業法務担当者がライフログの一環として日々の出来事を記録しています。

【経済】証券業界の裏側がわかるマンガ動画の紹介/元証券会社勤務者が少しだけ実状を語ります

私の本業はサラリーマン(企業法務担当者)だけど、株式やETFなどの投資も少し行っている。と言っても、株主優待の取得目的だったり、会社で加入している確定拠出年金(401K)の範囲内などあくまでこじんまりとしたもの。
私自身は現職に転職する以前は、某証券会社(東証一部)の法務コンプライアンス部門で勤務していたが、ことさら投資ノウハウに詳しいというわけではない。

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そんな中、このような動画をYouTubeで発見。証券会社の裏側をコミカルに描いたもので、リテール担当の主人公(本根くん)が顧客に対してタテマエなしのホンネトークで対応し、上司のひんしゅくを買ってしまうというオチ。

ただし、新人1年目ながら本音くんはかなり優秀で、以下のとおりポイントをおさえた発言をしており、証券会社の本音や裏側が垣間見えてなかなか勉強になる。特に、第1話の投資信託商品(=ゴミ投信)のカラクリは私も初耳。

  1. 証券会社の基本的なビジネスモデルは、顧客に投資商品を何度も売り買いさせて手数料を稼ぐということ。仲介取引が成立すれば、証券会社に手数料は入るので、後は顧客が損しようが知ったことではない。
  2. 無知で勉強嫌いな人は、証券会社にカモにされるだけなので、投資を始めるならば、ある程度知識武装するべき。
  3. 新規上場株式(IPO)は、大口顧客にしか優先的に割り当てられることが多い。(決して公正ではない)
  4. 富める者がさらに富み、貧乏人は貧乏人のまま。それが投資の世界のルール。
  5. 証券会社の社員は、確かに給料は高いが、目標という名の販売ノルマが常に課されており、なかなか大変。
そういえば、私が過去に勤務した証券会社は、顧客(特に高齢者)に対して不適切な勧誘行為を行い、回転売買をさせたことで、金融庁から行政処分を受けたことがあるが、上記の5のとおり営業ノルマが厳しかったのも事実。従って、若手クラスの中にはノルマ至上主義に耐えられず、退職する者が一定数存在した(まあ、それを見越して人事部は多めに採用しているのだけど)。
また、タテマエは「顧客第一主義」を掲げていながら、収益重視で数多くの投資商品を販売することで手数料を稼ぐというビジネスモデルのため、長期的には顧客のためにならない商品などを売りさばくことを強いられて、良心の呵責に苦しむ営業担当者もいた。
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それはさておき、21年3月期の前職会社の決算短信を確認すると、増収増益となっており、新型コロナで業績悪化しているアパレル・飲食・ホテル業界に比べると、業績は堅調。そういえば、当時の上司が言っていた言葉だが、証券会社の業績は、日経平均とほぼ連動しており、極端に相場が悪くならない限り、そこそこ安定するらしい。
現在のような低金利下では、資産形成の一手法として、投資は避けて通れないのは事実。ただし、まずは自分自身を「会社に労働力を提供して収益を生み出す存在」と投資家的なスタンスでとらえ直した上、能力開発により仕事力を高めて(=自分価値の向上)、できる限り長く働き続けるという運用スタイルで人生を送っていきたい。

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