先日の休みに兵庫県尼崎市にある尼崎城を訪れたので、今回はその話を。
尼崎城は、大阪夏の陣で豊臣家が滅亡した後に、1617年に江戸幕府によって築城された。その後は城主が変わりつつ、明治維新で廃城となる。それから再建の話がたびたび浮上するが、財源不足などで立ち消えになっていた。しかし、尼崎が創業の地である旧ミドリ電化の創業者が資金12億円を拠出し、尼崎市に寄贈されたという(さらに尼崎市民から2億円が寄付される)。
尼崎城は、天守台部分が1階となる4層5階建て。近隣には公園や図書館等があり、市民の憩いの場となっている。再建されてから2年ほどでまだまだ新しく、白い城壁がまぶしい。
入城してから受付で購入したのは、毎度おなじみの御城印。
1階の入場口から5階までエレベーターで登ってから、フロアを下りながら、景色や展示物をじっくりと鑑賞。5階から阪神尼崎駅もよく見える。城内の展示物はそれほど多くなく、1時間もあれば十分回れる。
尼崎城を出た後は近所にある尼崎市立歴史博物館に立ち寄る。ここは、もともと学校だったらしいが、2020年10月に尼崎歴史博物館としてリニューアルオープン。なかなか珍しいが、校舎の再利用という感じだろうか。
また、驚いたことに歴史博物館の入館料は無料。無料の博物館と言うと、2017年に福岡出張のついでに訪れた佐賀県立名護屋城博物館を思い出す。ちょうど博多に移動したのが日曜日で、博多から電車やバスを乗り継いで一日がかりで訪れた記憶がある。
こちらも尼崎城と同じく真新しいが、館内を訪れる人がまばらなのが少々寂しい。校舎の2階の一部が常設展示エリアとなっており、尼崎の古代から近代にかけての歴史展示物が公開されていた。
要所要所で「忍たま乱太郎」のキャラが紹介されているのは、作者が尼崎出身で、尼崎近辺の実際の地名が作中のキャラクターの名前に用いられているためらしい。
このような感じで、尼崎城と尼崎市立歴史博物館を散策した私。当日は秋の気配がする涼しい日よりで、歴史に触れる有意義な休日を過ごすことができた。