1.当て逃げで人生が激変
7月の都議選で再選されたが、選挙期間中に無免許運転で当て逃げを起こしていた事実が判明し、その後雲隠れしていた東京都議が11月22日にようやく辞任届を提出した。
ネットで調べると、本人は某大手広告代理店での勤務経験を経て政治の世界に飛びこんだ経歴の持ち主。今年の都議会選で当選し、順調に二期目を迎えようとした矢先の出来事。
世間でパッシングを浴びていたのは、なんら説明責任を果たさず、終始にわたって逃げの姿勢でありながら、高額な議員報酬が支払われた点だろう。コロナ禍の中、苦労している人が数多くいる中で、このような好待遇がやっかみになったのだろうか。「逃げ得は許さん!」とばかりに東京都議会に苦情の電話が殺到し、通常業務にまで支障が出ていたとか。
そもそも、議員や一般人を問わず、本来ならば、無免許運転は絶対にするべきではないし、交通事故の加害者ならば真摯にそれに向き合うべき。以前に触れたとおり、2年前に私の妻も交通事故の被害者となっており、その事後対応には私もかなり苦労させられた。それだけにこのようなニュースには良い印象は持てない。
2.年を取るにつれて危機管理能力が必要!?
一般的に人間は年齢を重ねるにつれて、スキル・収入・財産・家族・社会的地位・人間関係といった「個人資産」を徐々に形成していく。万が一、壮年期以降にトラブルに遭遇した場合に対応を誤ってしまうと、それらを失いかねない事態に・・・。今回はまさしくそのようなケースだし、過去にも同じように政治家や有名人がスキャンダルで身を持ち崩した事例はいくらでも存在する。
今回のお騒がせ元都議会議員だが、せめて免停期間が終了した後の事故ならば、今回のような結末(=世間から袋叩きにあって辞職)を迎えなかったかもしれない。そのあたりを軽く考えていたのだろうか。やはり、世間というものを甘くみると怖い。そうならないためには、
- 自分がトラブルに巻き込まれないための我が身を処していく能力
- 万が一、トラブルに巻き込まれた場合でもその問題を解決する能力