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【書評】「インベスターZ」三田紀房(講談社)/お金の教科書!?マネーリテラシーを磨くにはお勧めの経済漫画

Kindle Unlimitedで漫画「インベスターZ」を全巻一気読みしたので、その感想を少し。作者は、「ドラゴン桜」や「エンゼルバンク」で有名な三田紀房氏。

 

北海道札幌市にある道塾学園に主席で入学した財前孝史は、学園では秘密とされている投資部に入部する。その投資部では中学1年生から高校3年生まで各1名ずつ選ばれた計6名が投資資金の運用により学園の運営費を稼いでいた。もともと野球部を志望していた財前だが、しぶしぶ投資部の一員として活動を行う・・・・というストーリー。一応、学園ものだが、恋愛やスポーツなどの青春的なイベントはなく、お金にまつわる話が続く。

 

 
漫画なので、あくまでフィクションだが、実在する企業だけではなく、堀江貴文や前澤友作といった著名人が登場するので、リアリティがあるのが特徴。投資だけではなく、お金の仕組みや保険のカラクリなど経済全般について触れられており、マネーリテラシーの入門書としては最適だと思う。学校の教材にしても良いぐらい。
現代のように先行き不透明な世の中では、お金との上手な付き合い方(=マネーリテラシー)が求められる。マネーリテラシーを向上させるには、書籍や動画などで知識を身に着けることも必要だが、実際に自分自身が行動して成功や失敗を繰り返すことも大切。
この作者の特徴だが、「インベスターZ」に限らず、「ドラゴン桜」や「エンゼルバンク」等の作中において、登場人物が世の中の真理をズバリと言い切るシーンがたびたび登場する。ある意味、読者に対して新しい視点を与えてくれるわけで、それがこの作者の真骨頂だと思う。

私が「インベスターZ」を読んだのは、Kindle Unlimitedの対象期間中。従って、実質無料で一気読みできたが、機会があれば読んでみることをお勧めしたい。