企業法務担当者のビジネスキャリア術

東証プライム上場企業に勤務する企業法務担当者がライフログの一環として日々の出来事を記録しています。

【転職】15年前に面接で落とされた求人企業とDODAで再会!?/東証プライム上場の阪和興業とカネカ

これまで過去に受けた法務担当者の求人について触れたことがあった。
私が最後に転職活動を行ったのは、2008年のリーマンショックの前年の夏から冬にかけての約4ケ月間。enジャパンに登録しつつ、人材紹介会社から求人案件の紹介を受けて、企業規模の大きい会社から受けていた。その中には、書類選考であっさり落とされて面接にすら到達できなかった会社もある(もっとも、以下の二社には行かなくてよかったけれど・・・)。
その一方で、書類選考はなんとか突破したが、面接で落とされた会社もある。先日ブログのネタ探しのためにDODAで法務求人をチェックしていたところ、面接で落とされた当時の会社二社を発見。それが東証プライム上場の阪和興業株式会社と株式会社カネカだ。いずれも世間的にはかなりの大手クラスで、逃がした魚は大きかった・・・。
 
久しぶりの再会(?)なので、これらの会社に面接を受けた当時のやりとりなどを記したい。ちなみに、私は面接に際してこれらの会社とは秘密保持契約書を締結していないので、別にブログに書いても構わないだろう(笑)。もし、これらの会社に応募する人がいるならば、参考にしてほしい。

 
①阪和興業株式会社(東証プライム)
 
連結売上が2兆円の独立系の鉄鋼系専門商社だが、最初はお笑いの吉本興業の関連会社と誤解していた(もちろん、そのエピソードは面接時には黙っていたのは言うまでもない)。偶然だが、転職活動時期の同窓会で会った元同級生がこちらの会社で営業マンとして働いていた(その時点で当人は退職済み)。当人は食品部門に所属して、インドでエビの輸入業務に従事し、「エビを見るのはもうウンザリ」と発言していたような。私がこの会社の法務求人を受けた当時は、法務審査部という名称だったが、ネットで調べると、2021年10月に審査部と法務部に分裂して、与信管理業務と法務業務が完全に分業化されている様子。
 
面接時期:2007年秋頃
面接場所:大阪本社(現在の本社地とは違う旧本社)
面接官:部長1名、課長1名、人事1名
所要時間:40分ぐらい
聞かれたこと:
・志望動機
・これまでのキャリア
・得意なスキルや自己PR
落とされた理由:推測だが、この求人は純粋な法務担当者ではなく、決算書の読める与信管理マンを求めていたフシがある。現在はともかく当時の私はそのスキルはなく、あえなく撃沈。あと、落とされたのはしょうがないけど、せめて交通費ぐらい払ってほしかった。
 
ちなみに、DODAに掲載されている求人内容の仕事内容によると、
 

 【大阪】法務 ※東証プライム上場/大手鉄鋼商社/年間休日120日(土日祝)

<東証プライム上場企業の法務ポジション/キャリアアップ可能/コロナ下でも安定した経営基盤/ワークライフバランス充実◎>
■職務内容:
・和文・英文契約書の審査、作成
・紛争対応、訴訟対応
・M&A等を始めとする法務業務
・子会社管理体制の構築や会社規程の整備、社員研修等
■配属部署:
法務部は創設されてからの歴史は浅いものの、社内では強化発展を期待されています。メンバーは、新卒入社はおらず、ほぼ全員が転職枠での入社となりますが、定着率も高く、コミュニケーションを活発に行い、日々奮闘しております。
■当社の特徴:
1947年設立の独立系総合商社で、鉄鋼をはじめとして非鉄金属・金属原料、食品、燃料、化成品、木材、機械等の国内販売及び輸出入を主たる業務としております。
特に鉄鋼業界での存在感は大きく、ユーザー・メーカーとも強い結びつきを有しております。
・拠点展開…国内外でM&A(合併/買収)や拠点拡充を加速させており、パートナーシップの拡大に取り組んでおります。

 
とあり、法務担当者としては極めてオーソドックスな求人内容。転職クチコミサイト(Openwork)で確認すると40代になると年収1000万を突破するようで、この会社の給与水準は相当高い。
 
②株式会社カネカ(東証プライム)
 
樹脂、食品、医薬中間体、電子材料など安定した多角化経営の化学メーカー。2022年3月期の連結売上は6900億 営業利益436億で、業績好調の優良企業。私が受けた当時の法務部門の名称は「法務室」という組織名だったが、そのまま変わっていないようだ。大阪梅田のフェスティバルタワーという一等地に本社を構える。クチコミサイトを確認すると、メーカーらしく20代は給与は低く抑えられているが、30代半ばから上がり始める感じ。
 
面接時期:2007年秋頃
面接場所:本社
所要時間:40分
面接官:マネジャー1名、人事1名
聞かれたこと:
・自己紹介と自己PR
・志望動機
・これまでのキャリア
・入社した場合、どのように貢献できるか。
落とされた理由:不明。
 
求人内容の職務内容を確認したところ、
 

【大阪】<WEB面接可>法務担当※東証プライム上場の化学メーカー※

■職務内容:
法務業務全般(英文を含む契約書全般と広告宣伝物の法的相談・審査)、庶務業務など※和文英文の割合 和文8:英文2
<役割:主任職の場合>
・法務業務全般について、事業上の要請を整理し、必要なアクションを自ら考え、適宜上位職に報告・連絡・相談をして助言と承認を得ながら、必要に応じて下位職を指揮し、的確かつ迅速に対応する。
・業務の改善を常に意識し、改善ポイントを上位職に提言する。
・法務業務、プロジェクト案件への対応の場を通じて、動機付けしながら下位職の育成を図る。
<役割:担当職の場合>
・法務業務全般・庶務業務について、事業上の要請を整理し、必要なアクションを自ら考え、適宜上位職・指導員に報告・連絡・相談をして助言と承認を得ながら、的確かつ迅速に対応する。
■組織構成:合計9名:幹部職3名(室長含む)、一般職6名
■仕事のやりがい・魅力:
事業部門ごと、法律ごと等の担当制を採っていないため、多種多様な契約書・広告宣伝物を経験でき、幅広い分野で能力開発を行うことができます。新人には必ず先輩指導員が付き、1~2年間一緒に業務をし学んでいただける環境です。また、自由闊達な風土を大切にしています。自身で悩み考えて作成した契約書が、依頼部門の行動・利益に繋がったときに達成感とやりがいを感じることができるポジションです。
■キャリアパス:
当面は法務室でご活躍いただくことを想定しています。将来的には法務室の中核的人材となっていただくようにキャリアアップを支援することはもちろんのこと、キャリア志向性・能力・適性を踏まえ、事業部門や海外法務部門へのローテーションなども検討します。

 
とある。法務部門の人員はすでに9名もいるので、別にせっぱつまった求人ではなく「優秀な人がいれば採用する」という大手企業によくある採用方針だろう。ただ、商材が幅広いグローバルメーカーなので、入社できれば、ジョブローテーションで様々な経験を積むことができそう。
これらの二社はいずれも業績安定のグローバル色も強い優良企業なので、法務パーソンとして、貴重なキャリアを積むことができるだろう。もし、入社できたならば、ぜひ同社の法務部門の将来を担うつもりで活躍してほしい。
 
余談になるが、(結局、これらの二社とはご縁がないまま)転職活動を終えて自社に入社した私。その後しばらくしてから、自社と阪和興業やカネカの関連会社との取引基本契約書(先方書式)を審査する機会があり、この再会(?)になんとも言えない複雑な心境を抱いたのを覚えている。
 
結局、(法務部門が作成に関与したであろう)相手型の取引基本契約書について、かなり細かく修正(=ダメ出し)しまくって、向こうから提示を受けてものらりくらりとして、なかなか同意しなかった。ただ、これは別に過去の転職活動時に落とされたことを根に持っているわけではないので、誤解しないように・・・。