企業法務担当者のビジネスキャリア術

転職経験が豊富な企業法務担当者がライフログの一環として日々の出来事を記録しています。

【登山】広島県で秋の島旅&登山を楽しむ/ポカポカ陽気の中、江田島の古鷹山とクマン岳を縦走する

1.久しぶりの広島出張

先日の金曜日に出張で広島を訪れて、そのまま宿泊した。翌日の土曜日はフリーの自由行動。当日は、広島市の南にある古鷹山とクマン岳に登ったので、その様子を紹介したい。

※古鷹山とクマン岳は、宮島と呉の間にある江田島にある。
 
私が宿泊したのは広島駅近くのビジネスホテルで、朝食後7時にチェックアウト。そのまま広島駅の北側にあるコインロッカーにボストンバッグを預けて、ショルダーバッグとトレッキングポールだけ持った軽装で、すぐに行動開始。ちなみに、今回は登山靴ではなく普通のスニーカー。
 
駅の南側から広島電鉄(路面電車)に乗車して南の広島港(マップ①)に向かう。30分ほどで到着。朝早いせいか人数は少ない。ここにはフェリー乗り場があって、遠くは愛媛県の松山や近くは宮島や呉方面の船が発着する。なかなかこれだけたくさんの航路が設定されている港は珍しい。私もそれなりの登山歴になるが、わざわざ船に乗船して、島に向かうというのは初めての経験で、ワクワクしてくる。

※予定より早く着いたので、あたりを散策しながら写真撮影。まだ朝早くなので、それほど人は多くはない。
 
目的地である江田島方面のフェリーは、おおよそ1時間に2本ぐらいの間隔で出発している。当日は快晴で絶好の登山日和。海の向こうの見晴らしも良く、船上にいると、吹き付けてくる海風が心地良い。


※時間になると特にアナウンスもなく、そのまま静かに出発する。

 
船が出発すると、広島港はあっという間に遠くなっていく。また、様々な船がひっきりなしに行き来し、なかなか慌ただしい。
 


※乗客数は15人だっただろうか。甲板に上がって風に吹かれていたのは私一人だけ。

 
そうしているうちに30分ほどで目的地となる江田島が迫ってくる。これから登ろうとする古鷹山を船上からこうして見ると、名前どおり左右に翼を広げた鷹のように堂々とした姿。なかなか登りがいがありそうだ。9時過ぎに串切港(マップ②)に到着。


※風も穏やかで甲板にいても寒くはない。手すりに持たれながら景色を楽しむ。

 
下船してそのまま南に歩き出して、しばらくは民家の間を進む。やがて民家は途切れて緩やかな山道に入っていく。見知らぬ地の登山口を探し求める時間は、ワクワクする瞬間。これも登山のもう一つの楽しみかもしれない。

 

※港のそばには集落があるが、そこを抜けていく。土曜日の朝ということもあり、静かな雰囲気。

 
舗装された道路を進むと、古鷹山の登山口に到着。いよいよここからトレッキングのスタート。傾斜した山道を進むと、アップダウンを繰り返しつつ山頂を目指す。まだ山頂ではないけれど、ところどころで景観の良い場所がある。例えば、東南にはアニメ映画「この世界の片隅に」の舞台にもなった呉市が見える。


※今回は訪れることはなかったが、呉市にもいつか訪れてみたい。

 
当日は天候も良く、ポカポカ陽気で、とにかく暖かかった。当日、長袖チェックシャツとインナーとジーパンという服装だが、汗ばむくらいだ。とても11月とは思えない。ただ、古鷹山の木々の一部はすでに赤くなり始めており、あと少しで美しい紅葉に変わりそうだ。


※紅葉の兆しが感じられる一コマ。いよいよ秋本番まであと少し。

 
古鷹山は、標高394メートルで、それほど高くはないが、アップダウンが多かったり、ちょっとした鎖場やロープ場があったり、瀬戸内海を見下ろしたりと、なかなかバラエティに富んでいる山。鎖場は山頂直前のちょっとしたアトラクションのような難所だが、ここさえクリアすれば山頂には着いたも同然。


※何の前触れもなくいきなり鎖場やロープ場が登場して驚いた。だから登山には手袋は欠かせない。

 
それらの難所もクリアして、ようやく古鷹山の頂上(マップ③)に到達する。そこには360度の大パノラマが広がっており、西には宮島、東には呉市、北には広島港を一望できる。素晴らしい絶景だ。この時点では時刻は11:30で、切串港に到着してからすでに2時間半が経過。ここで、しばらく昼休憩をとる。山頂には私以外にハイカーはおらず、この絶景を独り占めできたのは最高の贅沢。はるばる大阪から来た甲斐があるというもの。しばらくは山頂のゆるやかな風に吹かれながら風景をのんびりと楽しむ。このぼ~と一人で景色を味わう時間が登山の最大の楽しみ。


※山頂にはなぜか旭日旗があるけれど、昔海軍の基地があったらしい。

 

※北に目を向けると切串港や広島港がうっすらと見える。
 

※山頂から南側の光景。海がキラキラと光ってまぶしい。素晴らしい絶景だ。

 
 
そして、古鷹山を下りて林道を抜けて北西に向かう。登山口から帆立岩(マップ④)を経由してクマン岳(マップ⑤)に登る。古鷹山からはスムーズに縦走できる。クマン岳は標高400メートルでここからも瀬戸内の絶景を楽しむことができる。

※もしかしたらクマに遭遇するかもとビクビクしながら登ったが、杞憂に終わった。ふう。
 


※見晴らし自体は、古鷹山とはそれほど大きくは変わらないが、島と海と山の対比がとにかく素晴らしい。

 

その後は北東の切串港(マップ②)に向かって下山を開始し、おおよそ1時間半で到着。ちょうど時計回りに一周するような感じ。この時点で5時間半が経過していた。まあ、こんなものだろう。

 

切串港に到着したところ、ちょうどタイミング良く入港していた船に飛び乗って、再び広島港に戻る。さらば、江田島よ。もう再び訪れることはないだろうが・・・。

※5時間半だけ滞在した江田島に別れを告げる。最後に船の欄干より江田島を振り返る。

 


※遠ざかっていく島影。なかなか思い出に残る島旅と登山だった。

 

2.駅前温泉で疲れを癒す

そして広島電鉄に乗車して向かった先は広島駅近くのビジネスホテルの温泉施設。このホテルでは日帰り入浴が可能。私が訪れたのが午後4時過ぎで、他には客はおらず貸し切り状態だったのはラッキー。湯舟に入って登山の疲れをゆっくりと癒す。ちなみに面白いことにこのホテルの最上階にある露天風呂からは広島駅が一望でき、新幹線を眺めながら入浴するという珍しい体験をさせてもらった。これも旅の思い出。


※1階受付に入浴料1000円を払って入場。駅にも近いので、新幹線の時間調整にはうってつけ。

 
温泉でサッパリしてから広島駅に向かい、コインロッカーで荷物を回収する。そして、家族のお土産として、定番のもみじ饅頭を購入する。そのまま新幹線に乗車して、新大阪に向かう。到着までの一時間半は熟睡していたのは言うまでもない。


※広島出張のお土産はこれで決まり。定番中の定番。

 
 
このような感じで、出張ついでの登山は無事に終了した。やはり海の見える登山はなかなかに良いもの。過去に風師山(福岡県)や高森山(和歌山県)からオーシャンビューを楽しんだことがあったが、今回はわざわざ船に乗って島に渡ったぐらいなので、個人的には格別の思い出となった。いつか家族で広島を訪れて、別の島旅を楽しんでみたいもの。