企業法務担当者のビジネスキャリア術

転職経験が豊富な企業法務担当者がライフログの一環として日々の出来事を記録しています。

【ゲーム】ゲームブック「ドルアーガの塔1 悪魔に魅せられし者」を10年ぶりに再読/さすが国産ゲームブックの最高傑作!

転職前の有給休暇消化中の出来事。
 
企業法務担当者としてのカンが鈍らないように専門書も読んでいたが、それでも時間が余っているため、昔読んだ本の再読。そのうちの一冊がこちら。

 

そう、ゲームブック黎明期の1986年に東京創元社から発売された国産ゲームブックの最高傑作と称されたドルアーガ3部作の1作目「悪魔に魅せられし者」(鈴木直人著)。この作品は2007年に創土社から紙書籍で復刻版が発売された後、さらに幻想迷宮書店から電子書籍版(kindle)が発売。それについては過去記事で紹介したとおり。

私が今のタイミングで本作を再読したきっかけは、たまたまYouTubeで実況プレイ動画を発見したこと。これらを見ると、つい自分でも再読したくなってしまった。今は時間だけはたっぷりあるし、あらためてチャレンジしようかと。
 
 
子供時代(東京創元社)、10年前(創土社)、そして今回と3回目の挑戦。今は家族もいる大人の私がリビングでノートにマッピングしながらのプレイしていたところ、妻から「真剣な顔をして何一生懸命メモとっているの?」と冷やかされたが・・・。

3日ほどで「悪魔に魅せられし者」をクリアしたが、あらためてゲームブックとして完成度の高い作品だと感心することしきり。
  • ナムコの「ドルアーガの塔」の世界観を活かしつつ、著者独自のアレンジを活かして別作品としてリニューアル。オリジナル版が比較的単調なステージの繰り返しであったのに対して、ゲームブック版はわずか500個のパラグラフにこれだけバラエティに富んだステージを凝縮させたのは本当に驚かされる。
  • お気に入りの場面は5階の囚人部屋や14階の食堂など。60階の塔という閉鎖空間で戦闘の単調な繰り返しではなく、存在感のあるキャラクターを登場させ、奥深いストーリー性を持たせた手腕はお見事というしかない。
今読んでも、とても著者の処女作品とは思えないぐらいの大傑作で、こうして令和の時代でも復刻版を入手できるのは本当にありがたい。もっとも、著者の真骨頂は続く「魔宮の勇者たち」「魔界の滅亡」で遺憾なく発揮されるのだが・・。ネットでも本作を高く評価する声は多い。
 
ちなみに、電子書籍版(幻想迷宮書店)はKindle Unlimitedの対象になっているので、興味を持った人は一度チャレンジしてみてほしい。今のデジタル的なゲームに慣れ親しんだ人にとって、ある意味新鮮な驚きと面白さを感じると思う。私のような再読者だけではなく、初めて本作に触れる人にもお勧めだ。