前回に続いて北陸旅行記の2日目。
この日は朝から夕方までほぼ一日小雨が降った日。ただし、当初の旅行目的地であった福岡では同じ時期に丸2日間どしゃぶりの雨が降り続いており、それに比べるとまだマシな方。そこで、雨模様の一日となった2日目は電車に乗る日と割り切って、高岡駅から能登半島の根本であるJR七尾駅まで向かい、そこからローカル路線ののと鉄道に乗車して終点穴水まで向かうことにした。
ホテルを10時過ぎに出てから高岡駅から「あいの風とやま鉄道」「IRいしかわ鉄道」(もともとはJRだが、第三セクター化された路線)を経由してJR七尾駅に到着。ここからのと鉄道に乗車すると40分ほどで終点穴水に到着する。
のと鉄道は、七尾駅~和倉温泉駅~田鶴浜駅~笠師保駅~能登中島駅~西岸駅~能登鹿島駅~穴水駅の8駅(33キロ)を結ぶ短いローカル路線で、過去には穴水駅からはさらに輪島方面と珠洲方面の二つに分岐した路線が存在していた。しかし、それぞれ2001年と2005年に廃線となってしまった経緯がある。また、能登鹿島駅は駅周辺の桜が美しいスポットとして有名で、春には多数の観光客が訪れるちょっとした観光名所。確か過去にNHKの「ドキュメント72時間」でもこの場所が特集されており、その放送回を見た記憶がある。
なお、私の母親が珠洲方面の途中駅(矢波)が出身地ということもあり、子供の頃は毎年夏休みには家族全員で大阪~金沢~七尾を経由してのと鉄道に乗車した思い出がある(当時の大阪~金沢間の特急は「サンダバード」ではなく「雷鳥」と呼ばれていたが)。あれから数十年の時が流れて、今度は大人になった私が妻や子供たちを連れて、のと鉄道に乗る日が来ようとは・・・。いやいや人生とは本当にわからない。
さて、まだ雨模様の天気だが、私にとって乗る機会がないローカル路線なので、記念に写真と動画を撮影。以下のとおり貼り付けておこう。
※車内から七尾湾を眺めて。晴れていれば穏やかな内海が見えるのに残念。
※能登鹿島駅から終点・穴水までの前面展望をスマホを撮影。一両編成の気動車がひたすら進んでいく。
七尾駅から40分ほどで終点の穴水駅に到着する。駅周辺を撮影しながら隣の道の駅でおみやげをいくつか購入する。そして、駅に戻って30分後に出発する七尾方面の気動車を待つことに。
※道の駅で記念に購入したクリアフォルダ。
しかし、ここで予想外の出来事が発生。七尾駅行きの気動車はポケモンでカラーリングされた特別車両だった。どうやら1月の地震を受けて復興支援的なもので、8月に運行がスタートしたばかりだとか。同行していたポケモンファンの娘は大喜びだが、これも旅の良い思い出。
※ポケモンづくしの気動車とはなかなかレア度は高いのでは。
七尾駅に戻った後は特急電車に乗り変えてそのままJR金沢駅に向かう。妻から「金沢駅の名所である鼓門を見たい」というリクエストを受けたからだ。せっかくなので、駅近辺を散策してから夕飯を食べて高岡駅に戻った私たち。
※さすがに金沢駅周辺は、穴水と違って観光客が多かった。
とりあえず、北陸旅行2日目はこのような感じで終了した。さて、3日目は旅のクライマックスとなり、富山県の立山連峰を訪れることに。その模様はまた次回にでも。