企業法務担当者のビジネスキャリア術

氷河期世代の企業法務担当者がライフログとして日々の出来事を記録しています。2009年に開始したブログは16年目を迎えました。

【転職】人生を変えたヘッドハンターとの奇跡的な再会!/今の私があるのはあなたのおかげです

1.奇跡的な再会!?

先日社内で実際にあった出来事。
 
ちょうど一年ほど前に記事にしたように、昨年私を自社にヘッドハントしてくれたのは、某人材紹介会社でハイキャリア対象の転職エージェントを務めるAさん。電話やメールでやりとりはあったものの、Aさんと実際に会ったのは、前職の最終出社日の晩に大阪梅田の個室居酒屋で対面した一度きり。その当時はAさんとは再び会うことはあるまいと思っていた。

 

kigyouhoumu.hatenadiary.com

 

 
後で聞いた話だが、Aさんは私以外にもヘッドハントを行って何人か自社に入社させていたらしい。その関係で、年末のあいさつに得意先である自社の人事部を訪問。その際、Aさんと人事部担当者との雑談で、「そういえば、Sabosanはお元気にやっていますか?」「Sabosanは入社後に大活躍して昇進していますよ!」等のやりとりがあったとか。
 
そして、Aさんが自社を退去する際に応接室の横にあるエレベーター前を私がたまたま通りかかって奇跡的な再会が実現。思わず「あ~~~!Aさん!」と叫んでしまった(汗)。とりあえず新しい職位の名刺をAさんに渡しつつ、手短に近況報告を行った。もちろん、短時間ながら話が盛り上がったのは言うまでもない。
 

 

2.転職者の入社後の戦略とは?

Aさんと会ったのは昨年の4月上旬だから、再会したのは1年8ケ月ぶり。過ぎてしまえばあっという間だったが、自社では非常に濃い時間を過ごしつつも、すっかり順応している。前職では「好き嫌い人事」の影響で冷遇されて非管理職であった私は、現職では一転して管理職というポジションで様々な改善業務に取り組んでいる。社内ルールの制改定・リスク管理体制(=新しい仕組み)の構築・社内研修の実施・各部門からの相談対応など多方面に及び、マネジャーとして多忙な日々を送っている。
 
もっとも、複数回の転職経験があるベテランの私にしてみれば、転職後の作法(?)は十分過ぎるほど熟知しており、取り組み方は知り尽くしている。従って、自分なりの戦略観に基づき以下のアクションを実行した。
 
  1. 課題の発見および対応策の実行(=プロパー社員では気づかない新しい視点の提供)
  2. 案件に対するスピーディな対応(=あの人は仕事が早いというイメージ作りのために手間を惜しまない)
  3. 社内クライアントに親しみやすい接し方で人的ネットワークの形成(=あの人は話しかけやすいというイメージを作って壁をなくす)
  4. 小さな実績の繰り返しによる評判の形成(=一発ホームラン狙いではなく地道にヒットを量産することで自分に対する信頼感を生み出す)
 
これらを地道に繰り返すことによって社内への影響力を徐々に拡大させていく・・。現時点で振り返ってみると、ここまでは特に大きな問題もなくスムーズに進めることができたと思う。例えば、ネット記事ではミドル転職の失敗事例などを見かけることがあるが、私の場合は特に大きな問題もなく、前職よりキャリア・職位・年収等は上昇しており、まずまず順調な日々を更新中。
 

 
しかし、よくよく考えてみれば、私自身のスペックが転職をきっかけに劇的に増加したわけではなく、もともと持っていたスキル(法務・与信・知財・IT・その他)を組み合わせて発揮しただけに過ぎない。つまり、おそらく前職でも同じような環境下ならば、それらを十分発揮できたが、つまるところ「環境次第で人のパフォーマンスなんていくらでも変動する」ということを自身の経験で痛感させられた。すると、自分に適していない環境(=前職での非法務部門への異動)を変えるためにやむなく転職したことはやはり間違っていなかった。文字通り自分の人生を良い方向に軌道修正することができたのだから。結局のところ、これまでコツコツと育ててきた自分のスキル自体がここぞという土壇場において自分の人生を助けてくれたような気がする・・・。「努力は人を裏切らない」という名言があるが、本当にそのとおりだと思う。
また、現職ではマネージャー(上級管理職)を務めているが、プレイヤー時代とは違った仕事の面白さを日々実感している。例えば、
 
  1. 様々な場面で決断する機会が多い。
  2. 多くの社内情報に触れ、視野が広がる。
  3. 仕事の規模が大きくなる。
 
などで、やってみると仕事の達成感はプレイヤー時代とは一味も二味も違う。特に課題解決のために関係部門と調整しつつ、自分のアイデアをいかに反映させるかという点にやりがいを感じている。引き続き、さらなる実績と成果を目指すことにより人生における自己実現を追及していくことにしたい。
 

3.あらためてAさんに感謝、感謝、大感謝!

ともあれ、それもこれも全ては、エグゼクティブエージェントのAさんが昨年に私をヘッドハントして、ご縁を作ってくれたおかげ。振り返れば、当時のスムーズな転職への流れ(決意➝ヘッドハント➝応募➝内定)は僥倖とも言えるほど神がかっていた気がする。古代ギリシアでは「幸運の女神は前髪しかない」ということわざがあるように人生におけるチャンスは一瞬にしか過ぎず、「もし、あの機会を逃していたら今頃どうしていただろうか?」と思うと、正直ぞっとするぐらい。
 
いずれにせよ、私が保有するスキルを惜しみなく十二分に発揮できる機会(チャンス)を与えてくれたAさんには、感謝してもしきれない。入社後も事あるごとにそれを意識していたし(実は今でもそうだが)、今回の転職において「ビジネスパーソンが成果を存分に発揮するためには、実力と機会(チャンス)が一致しなければならない」ということをまざまざと痛感させられた。
 

 
このように人生の大恩人であるAさんに師走に再会できたのは、私にとって一つの節目となった。この感謝の念をいつまでも忘れずに謙虚な気持ちで新しい年を迎えることにしたい。