年が明けて2025年となった。
「一年の計は元旦にあり」という格言があるように、私は毎年元旦になるとライフプランの見直しを行って妻と共有している。そして、同じタイミングでクレドの見直しにも着手。クレド(Credo)とは、信条や行動指針を意味する言葉をいい、ラテン語で「信条」「志」「約束」を意味するという。例えば、リッツカールトンが自社の従業員向けに配布しているクレドは有名。
このように、世の中には経営理念を社員に浸透させるべく、クレドを配布する会社があるかもしれない。ただし、クレドを支給されたことがない私は、「いっそ自分で自分のためのクレドを作ってみるか」と考えて、2014年あたりからクレドを作って、スマホのタスク管理アプリ(Microsoft to do)のメモ欄に入力して、毎朝リマインダーを設定して通知するようにしている。そして、早いものでこの習慣を始めてからもう10年が経過。
その結果、私は10年間にわたって仕事の日も、休みの日も、出張の日も、旅行の日も、毎朝クレドを読むことを継続した。単純計算すると1年365日×10年間=3650回通読していることになる。スマホのタスク管理アプリ(Microsoft to do)をこのように利用している人は相当珍しいのでは?我ながら「マニアックな使い方をしているよなあ」と思わないでもないが・・・。
※・・・と言っても、いったん習慣になってしまえば、何の苦労もなく継続できるから人間って不思議♬
クレド自体は、毎年元旦に少しずつ改良している。特に2023年から2024年にかけては、転職➝昇進と私の立場は大きく変化しており、今年のクレドは以下のとおり大幅に手を加えた。
特に明確な根拠はないが、クレドを使って自分の行動指針をインプットする行為は、長い目でみると人生に良い影響を及ぼしているような気がする。これによって日々の生活において明確な目的意識を植え付けることができるからだ。確か京セラの創業者である故稲盛和夫氏は、「すばらしいチャンスは、ごく平凡な情景の中に隠れている。それは、強烈な目的意識を持った人の目にしか映らないものだ。」という名言を残している。
私はことさら熱狂的な稲盛信者というわけではないが、けだし至言だと思う。一昨年の転職エージェントからの予想外のヘッドハントは私にとって大きな飛躍のきっかけとなったが、もしかしたらそれは、この習慣を続けていたおかげかもしれない・・・。
いずれにせよ、習慣というものは継続すればするほど、人の性格や行動だけではなく、人生や運命をすら変えてしまう強さがあると思う。つまるところ、人の一生の浮沈を決めるポイントの一つは「本人が若いうちからどれだけ良い習慣を身に着けるか」に収斂される(と信じたい)。「毎朝クレド(行動指針)を読む」という行動は、私にとって大事な習慣の一つであり、今後も継続していくつもり。
人より厳しい人生経験を積んできた氷河期世代にしてみれば、「自身の言葉で自分の思考と行動をコントロールして人生を生き抜く」という覚悟を持たなければ、この厳しい時代をサバイバルすることはできないと思う。これも氷河期世代特有の人生観や処世術と言えるかもしれない・・・。