先日、本屋で以下の書籍を買って自宅で一気読みした。
1.出世にゴルフは必要か?
いわゆる仕事How to本で、要所要所で一応参考にはなった。なお、本書のある項目には「サラリーマンは出世するならば、ゴルフはできた方が良い」という記述があり、こちらの箇所だけ少しひっかかった。「それについては会社によって様々で、一概には言えないのでは?」というのが私の感想。

例えば、私が長年勤務した前職企業では会社ぐるみでゴルフをするのが流行っていたし、おそらく今でもそうだろう。例えば、大手クライアントとの関係性を維持するために某事業部の営業マンは土日の接待ゴルフも多かったらしい。「営業マンは大変だなあ」という印象を持ったことがある。あと、私が所属していた管理本部では毎年夏ごろにゴルフコンペを開催しており、イントラネットでその案内が回っており、管理本部長からヒラ社員まで参加していた。従って「出世のためにゴルフは必要」と割り切ってゴルフ用品を購入して練習する者もいた。
かたや私の場合、「ゴルフ = 金がかかるスポーツ = なんで休日にまで会社の人間関係を続けなくてはならないのか?(めんどくさい) = そもそも将来に腰を痛めそう」というネガティブな思考パターンもあり、全く一回も参加しなかった。そのためだろうか、前職での私はそれほど出世していない(まあ、それだけではないだろうけどね)。その後時は流れてヘッドハントで現職に転職した際、社内にゴルフサークル的なものは存在せず、ひと安心した記憶がある。
2.社内慣習もさまざま
もう一つ前職エピソードを紹介しよう。上下関係を重視する昭和的社風が色濃く残る前職企業では非管理職は「●●さん」と呼ばれる一方、管理職は「●●課長」「●●部長」「●●事業部長」と呼ばなければならないマストルール(社内慣習)があった。しかし、管理職が役職定年になると、当然ながら「●●さん」という通常の呼称に戻る。例えば、現役時に「小室課長」「木根部長」「宇都宮事業部長」と呼ばれていた管理職は、役職定年(課長56歳 部長58歳 事業部長59歳)になると「小室さん」「木根さん」「宇都宮さん」という通常の呼び名に変わる。当然ながら役職定年直後は周囲の人間もぎこちなくなるのも無理もない話。
一方、現職企業の場合、役員や管理職でも役職をつけずに普通に呼び合っているケースが大半で驚いた。例えば「氷室部長」「布袋課長」であっても、部下は「氷室さん」「布袋さん」と呼んでおり、それを聞いた当初は仰天したが、今ではその呼び方にすっかり慣れている。もちろん管理職である私も「Sabosan●長」と役職で呼ばれることもあるにはあるが、それほど多くはない。もっとも、「職位なんてしょせんは記号なんだし、そんなんどっちでもええやん。」という合理主義派の私としては、まったく気にしないが・・・。おそらく前職企業の人間にはこの社内文化は想像もできないだろう。こういうところに転職の奥深さや面白さを感じてしまう。
不思議なもので、会社員は長年にわたって同じ一つの会社で働いていると、社内の不文律がまるで世の中の唯一絶対無二のルールであるかのように錯覚しがちだが、実はそんな事はない。私のように何度か転職すればそのことは肌身で体感できる。過去に元総理大臣が「人生いろいろ会社もいろいろ」という名言(迷言?)を残しているが、全くそのとおりだと思う。

・・・さて、冒頭のゴルフの話題に戻るが、結局いまだにゴルフとは全く無縁の私。ドライバーに触れたり、ゴルフコースに立ったことは一度もないし、おそらくこの先もそうであることを願いたい。あくまでゴルフは趣味の一環に過ぎず、好みは人それぞれということで、「別にやりたい人がやればいいじゃん」と思う今日この頃。

