以前にAIに自分のブログを分析させた結果について触れたと思う。今回は、そのAIの進化をさらに実感できるGoogleの新サービス「NotebookLM」について深掘りしてみようと思う。
1.NotebookLMに自分のブログを学習させてみた
NotebookLMは、Googleが提供する生成AI型情報データベース。一言で言えば、「自分専用のAI秘書」。ユーザーがドキュメントやURLをアップロードすると、Googleの強力なAI「Gemini」がその情報を学習。その後、要約、質問応答、マインドマップ作成など、多岐にわたるサポートを提供してくれる。当初はWeb版のみの提供だったが、いつの間にかアプリ版もリリースされていた。
今回は、NotebookLMを使った耳寄りな情報を紹介したい。興味を持ったブロガーは一度試してほしい。
<WEB版>
<アプリ版>
使い方は簡単。NotebookLMのソースに自分のブログのURLを張り付けて、AIに学習させるだけ。

※ソース情報とするべくブログのURLを入力する。
すると、AIがソースを学習して準備完了。試しにいくつか質問を行うと引用元を示しながら回答を提示してくれる。そのレスポンスのスピードには驚かされる。

※これがWEB版の標準画面。

※(質問その1)私が最後に転職した時期を質問したところ瞬時に回答を表示する。早い!

※(質問その2)続いて私と妻との関係性について質問する。こちらもブログに書いたエピソードを引用しながら解説の正確さに驚く。
さらに特筆すべきが、AIが対話スタイルでソースを音声解説してくれる機能。男女二人(?)のAI同士の会話がとてもスムーズでその自然さにはビックリ!その6分ほどの音声データがあるので、一度聞いてほしい。相槌をうったり、笑い声をあげる等まるでラジオDJのやり取りを聞いているようで、その自然さには驚かされる。
<NotebookLMの音声解説データ>
この二人のAIがブログについて語った内容は、以下のとおり。
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幅広い関心や学びが透けてみえる。
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ライフログや自己啓発への関心が高い。
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ブログやAIを内省・自己省察の道具として活用している。
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日常や人生をより良くするための「仕掛け」を楽しんでいる。
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大きな人生戦略から日々の小さな幸せまで、思考の範囲が幅広い。
- 書くことを通じて自己探求を深めている。
AI同士の会話では、自分自身でも意識していなかった指摘がなされており、その洞察の鋭さには驚いた。もっとも、天橋立(あまのはしだて)を「あまのはてだて」、貞観政要(じょうがんせいよう)を「せいかんせいよう」を発言するなど微妙な誤りはあるが、それを差し引いても圧倒的完成度で、技術の進歩には驚嘆の一言・・・!

2.アナログとデジタルの融合 ~ハイブリッドな働き方~
このNotebookLMを企業の法務部門がどのように仕事に活用できるだろうか。私なりにいくつか考えてみた。
- 自社の特許公報を読み込ませる: 自社の知財戦略の立案に役立てる。
- 自社の定型契約書を学習させる: 条項の立案やレビューに活用する。
- 過去の法務相談事例をデータベース化: 新規相談時の参照用として役立てる。
- 倒産した会社の決算書をデータベース化:取引先の与信判断に使用する。
これらは超大手企業ならば、自社システムにそれに相当する仕組みはあるかもしれない。しかし、小規模でそのような余力がない企業は、NotebookLMのようなGoogleのAIを活用することは一つの選択肢かも。
このように、知的労働者のアシスタントとしてNotebookLMは大きな可能性を秘めている。別に企業法務担当者に限らず、研究者やエンジニアをはじめ、情報を扱うすべての職種(=知的労働者)にとって、従来の業務スタイルを変革する起爆剤になりうるかもしれない。過去にスマートフォンの登場が私たちの情報との関わり方を一変させたように、NotebookLMもまた、仕事との向き合い方を根底から揺さぶるツールのような気がする。引き続き、自分なりにNotebookLMを使ってみてその可能性を探ってみたい。


