先週末、妻から「ちょっと淀屋橋行かへん?」と提案があり、久々に大阪市中央区の淀屋橋付近を訪れた。普段なら「え、梅田でもええやん」と返すところだが、今回は素直に同行。私に言わせれば、20年間の夫婦円満の秘訣は「小さな逆らわない勇気」である(断言)。

さて、用事が一段落し、時計を見るとまだ時間が余っている。そこで「ホナ、せっかくやし」と足を延ばしたのが、5月30日に竣工したばかりの 淀屋橋ステーションワン。地下3階・地上31階、高さ約150メートルという、なかなかのイケメン超高層ビルだ。地下鉄と京阪電車の淀屋橋駅と直結しており、雨の日でも傘いらず。大阪のビル界隈における「駅チカ優等生」と言っていい。

※全部のテナントがオープンしているのではない様子。
エレベーターに乗り込むと、あっという間に30階へ。耳がツーンとする暇もないスピードで到着し、そこには北エリアを一望できる絶景が広がっていた。実はこの場所、旧ビル時代に前職の仕事の都合でちょくちょく訪れていたことがある思い出の場所。まさか懐かしの立地がこんな立派なタワーに転生しているとは・・・。「人(=私)もビルもいつかは出世するのだなあ」と思うとなにやら妙に感慨深い。そんなとりとめもない事をぼんやりと考えていると、妻に「早く早く」と催促される。
ちなみに、展望台のある30階には結婚式場まであり、ちょうど招待客とすれ違った。ここで挙げる結婚式は、文字通り「天空の誓い」といったところか。私も妻と結婚式をここで挙げていたら、(ドラクエのように)「天空の花婿」などと呼ばれていたかもしれない(?)。

※一部屋根の場所もあり、雨の日でも眺望は楽しめる。
さて、屋上に出ると、天井が吹き抜けになっていて外気を感じながらパノラマが楽しめる。これはなかなか面白い構造だ。風に吹かれながら大阪の街並みを東から南西までぐるりと眺めると、「大阪、意外と都会やん」と地元民すら思ってしまう。しかもこの絶景が無料で楽しめる。財布にやさしいのに心はリッチ、なんとも得した気分だ。私のようなケチな関西人にはうってつけ。
※西から南西方面を見渡して。丸い銀色の大阪ドームもハッキリと見える!
※北東から東を見渡す。眼下にある赤茶色の建物は中央公会堂。
※最後の動画はなぜか横になってしまった。北側のパノラマ。

※北側の大阪市役所を見下ろして。はるか向こうには箕面の山々が・・・。

※さきほどの場所よりやや北東寄り。手前には中央公会堂、川を渡ったところには大阪地裁(前職時代には訴訟で何度か訪れた)が見える。

※東に目を向ければ、ビルの合間に大阪城がかろうじて見える。4月に環状線ウォーキングで訪れたばかり。
ちなみに、淀屋橋ステーションワンの商業施設はまだ一部しかオープンしていないが、残りは今秋にかけて順次開店するらしい。淀屋橋は今の職場からもそれほど遠くないし、仕事帰りに「ちょっと寄り道して高層ビルの屋上で黄昏れて、背中で人生を語る」というサラリーマンライフも悪くないかも。
今回訪れたのは午後3時頃だったが、次回はぜひ夜景を堪能したい。昼は「おお、大阪が見える!」、夜は「おお、大阪が光ってる!」と二度おいしい。奥さん、また付き合ってくれるかな? もちろん、淀屋橋ステーションワンに行く用事があればの話だけど。

