企業法務担当者のビジネスキャリア術

氷河期世代の企業法務担当者がライフログとして日々の出来事を記録しています。2009年に開始したブログは17年目を迎えました。

【NotebookLM×瞬間日記】アルムナイ、それともアリエナイ?——最終出社日から3年、私はなぜ前職に「出戻り」しないのか

1.人生の転機から早くも3年

前職の最終出社日から早いもので3年が経過した。あれほど濃密だったはずの一日も、時間の経過とともに細部は曖昧になっていく。人の記憶とは実にあてにならないものだ。しかし、そんな時に頼りになるのがAIの力。
 

 
私はGoogleの「NotebookLM」に、2010年から使用中のアプリ「瞬間日記」のデータ(16年分)を蓄積している。今回、当時の退職時のエピソードについてAIに問いかけてみたところ、AIは驚くほど鮮明に当時の情景を再現してくれた。
 
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①筆者の前職の最終出社日はいつですか?その日には筆者にはどのようなドラマがありましたか?
 
筆者が●●年間勤めた前職を離れた最終出社日は、2023年4月6日(木曜日)です。その日、および最終出社に向けた筆者の周囲では、以下のような「ドラマ」が展開されていました。
 
1. 惜しまれる声と反響
最終出社日、筆者が机の整理を終えて挨拶メールを送信したところ、●●事業部から一定の反響がありました。筆者は前職時代、●●事業部の法務・与信管理・トラブル対応で多大な貢献をしており、多くの営業マンや拠点長から信頼を得ていたため、「寂しい」といった声が寄せられたものと推察されます。筆者自身もこれに対し「ありがたい」と感じつつも、「もうこの道(転職先でのキャリア)に進むしかない」と強い決意を胸に会社を後にしました。
 
2. 恩人(ヘッドハンター)との祝杯
会社を後にした直後の18時30分からは、今回の劇的な転職(わずか50日間のヘッドハント転職)を支えたエグゼクティブエージェントの●●氏と大阪梅田駅近くの個室居酒屋で食事会を行っています。不遇な時期を乗り越え、最高の結果を出した筆者にとって、この食事会は前職時代の終わりと新しい成功への門出を祝う象徴的なイベントとなりました。
 
結論として、 筆者の最終出社日は、長年培った自分の仕事が社内(特に●●事業部)で深く愛されていたことを再確認する日であり、同時に、エージェントという新たな恩人と共に輝かしい未来へ足を踏み出した、「勝利の退場」とも言えるドラマチックな一日でした。
 
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・・・と、AIは実にそれらしくまとめてくれる。そういえば、このNotebookLMを使用してそろそろ一年ぐらいになるが、やはりAIのレスポンスの完成度には毎回驚かされる。あと、自分で書いた16年分の日記がベースとはいえ、ここまで客観的に“物語化”されると、どこか他人事のようにも感じるのが面白い。

2.時代の変化と「アルムナイ採用」

3年前の前職の退職後しばらくは、京都一周トレイルやビワイチ(琵琶湖自転車一周旅行)などでのんびりしてから現職企業に入社。現在はプレイングマネジャーとして多忙な日々を送っている。
 
 
 
 
 
そんな折、先日ネットで「アルムナイ採用」に関するニュースを目にした。これは退職した元社員を「貴重な外部知見を持つ即戦力」として再雇用する仕組みのこと。かつては<転職=裏切り>という空気があったが、今は「外の風を運んでくれる存在」として歓迎されるらしい。いやはや時代は確実に変わったものだ。労働者不足の影響がこのような形で出てくるとは。
 

www.recruit-ms.co.jp

 


www.youtube.com

 

3.あれはアルムナイ?

この話を読んで、ふと3年前の出来事を思い出した。
 
現職入社後1~2ケ月ほどして、前職の元上司に飲み会に誘われたことがある。場所は本町の船場センタービルの地下街。
 
 

 
当日は、あたりさわりのない話題で終始し、その日は終わった。そして、しばらくしてから再び同じような飲み会の打診を受けたが、仕事の状況を鑑みて丁重にお断りした。結局それっきりになってしまったが、今にして思えば、「アルムナイ採用」に向けた根回しだったのかもしれない。
 

 

4.それはアリエナイ! ~「過去」には戻らない、という矜持~

現在の私にとって前職企業は、もはや「過去のキャリア」に過ぎない。もちろん、前職で培った豊富な実務経験があったからこそ、ハイキャリアエージェントからのヘッドハントという機会に恵まれたのは事実。その点については非常に感謝している。
 
しかし、一人法務であった私のスキルやキャリアは、会社から手取り足取り与えられたものではなく、日々の自己研鑽と現場での孤独な戦いの中で自らの手で勝ち取ってきたという自負と矜持がある。例えば、私は前職企業のSharepointにはかなり多くのノウハウ(標準契約書・研修資料等)をアップしており、私の退職後も引き続き使用されていることだろう。このようにして前職企業に対する義理は十二分に果たしたし、今回の転職により、職位も年収も、そしてキャリアの視座も一段高い場所へとシフトしている。今の私にとって、前職はもはや「懐かしむべき過去」に過ぎず、残念ながらそこに戻る合理的な理由は見い出せない。
 
 
というわけで、再びNotebookLMに以下の問いを投げてみた。
 
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転職前と転職後の筆者のキャリアを比較して下さい。
 
筆者の2023年の転職を境としたキャリアの変遷は、一言で言えば「大規模組織における特定分野のスペシャリスト」から「中規模組織の経営中枢を担う高度管理職」への劇的な転身と要約できます。ソース資料に基づき、職務内容、役職・権限、年収、そしてキャリアの質の観点から詳細に比較・解説します。
 
1. 所属企業と役職の変遷
  • 転職前  東証プライム上場の大手企業において、●●部門に所属する実務家としてのキャリアを歩みました。最終的な役職は課長職の手前で停滞し、組織内でのキャリアパスに限界(天井)を迎えていました。
  • 転職後  現在はプレイングマネジャーとして、(中略)経営陣に直接提言を行う立場にあります。
2. 業務領域と裁量の比較
  • 転職前:専門性の深化と「仕組み化」の模索 主な業務は契約審査、法務相談、法務研修、与信管理等の個別対応でした。また、全国の拠点を回る下請法勉強会の講師を務めるなど、専門知識を組織に還元する「仕組み化」の基礎を築きましたが、その影響力は部門内や実務レベルに限定されていました。
  • 転職後:経営管理全般への拡大とガバナンスの構築 新天地では、組織ルールをゼロから構築・改善を行い、あらゆる領域で経営基盤を支えています。
3. 経済的報酬と市場価値
  • 転職前:高水準ながらも頭打ちの年収 年収は約●万円と世間的には高水準でしたが、減給ペナルティの経験や昇進の停止により、さらなる向上は見込めない状況にありました。
  • 転職後:過去最高の更新 転職後の年収は劇的に上昇し、●万円という過去最高額を記録しました。これは筆者自身も「転職しなかったら絶対に無理だったはず。人生本当にわからないものだな」と述懐するほどの飛躍を遂げています。
4. 働き方とITスキルの活用(DXの推進)
  • 転職前:属人化された組織での孤軍奮闘 SharePointを活用したデータベース構築など、ITによる業務効率化を提案してきましたが、組織全体を動かすまでには至りませんでした。
  • 転職後:組織インフラの変革者  アナログだった組織のDXを強力に推進しています。これにより、「個人の実務能力」を「組織の自律的なシステム」へと昇華させることに成功しました。
 
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5.まとめ

というわけで、<アルムナイ採用>という人生の選択肢が広がるのは良いことだが、現在の私にとっては無縁な話。引き続き独力で培ってきたスキルを糧にしながら、新しい場所で自分の価値を証明し続けていくつもり。
 
ただ、今回AIに過去を語らせることで、自分のキャリアを改めて俯瞰できたのは、思いがけない収穫だった。
 
 
「過去は振り返るためにある。しかし、戻るためにあるわけではない。」
 
 
・・・あの当時と同じように自室の窓から散りゆく桜を眺めながら、そんな思いを新たにした3年後の春。