今週のお題「春に食べたいもの」
4月某日は、妻の誕生日。
新年度ということもあり、慌ただしい日々を送っていた妻。リフレッシュも兼ねて、夫婦二人で芦屋の街をゆっくりと歩いてきたので、その様子を紹介したい。
1.職人の技を目の前で。「芦屋 天がゆ」で好物を堪能
お祝いのランチに選んだのは、妻の大好物である天ぷら料理。 阪急芦屋川駅から春の風を感じながら東へ歩くこと約15分。高級住宅街の一角にひっそりと店を構える「芦屋 天がゆ」を訪れた。


ここはテーブル席がなく、全席が職人さんを囲むカウンター席。目の前で一品ずつ丁寧に揚げて供される、ライブ感溢れるスタイル。これは面白い。


ランチは3つのコースがあるが、今回は奮発して「Cコース(4400円)」をチョイス。 まずは食前酒で、妻の誕生日をささやかに乾杯。名物である「おかゆ」と共に、ぷりぷりの海老、旬の魚、色鮮やかな枝豆などが次々と運ばれてくる。揚げたての「サクッ」という軽快な音とともに、素材の旨みが口の中に広がる。




初めての訪問だったが、落ち着いた雰囲気の中で天ぷら料理を心ゆくまで楽しむことができた。並ばずに入店できたので、滞在時間は約1時間ほど。何より主役である妻が満足そうにしていたのが一番の収穫。

2.大正浪漫の世界へ。巨匠が設計した「ヨドコウ迎賓館」
食後は少し腹ごなしを兼ねて、北西へ20分ほど歩く。目的地は坂道を登った先にある「ヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)」。
ここは近代建築の巨匠、フランク・ロイド・ライトが設計した、日本に現存する極めて貴重な建築物が今も存在している。1924年(大正13年)の竣工で、現在は国の重要文化財に指定されている。 戦後、淀川製鋼所(ヨドコウ)の所有となり、一時は取り壊しの危機もあったそうだが、同社の尽力によって往時の姿が守られている。




※坂道の登ったところにあり、後ろから妻の背中と腰を押しながら歩く。
今の名称は、「ヨドコウ迎賓館」。急峻な斜面を活かした階段状の構造になっており、まるで山の一部が建築になったかのような一体感が特徴的。入館すると、マホガニー材の透かし彫りから差し込む光が、室内に複雑で美しい陰影を落とし、内部はまるで迷路のよう。私たち夫婦はまるで童心にもどったように探検を楽しんだ。











そして、最上階の4階バルコニーに出た瞬間に南側に広がる圧倒的なパノラマ! 芦屋の街並みの向こうに大阪湾を一望できるこの場所は、建築と周囲の環境をひとつにデザインするライトの手法が、最も鮮やかに体現されているのだろう。以下の動画を見て欲しい。
※屋上には準備されたスリッパで移動。このカメラのアングルは南~東~西を映したもの。

3.穏やかな春の日デート
大正時代へタイムスリップしたような、あるいは天才建築家の脳内を散策しているような、不思議で贅沢な時間。そして、4月特有の柔らかな日差しと、時折高台を吹き抜ける心地よい風(=六甲おろし)を感じた穏やかな午後。この日は気品ある芦屋の空気感に包まれながら、夫婦でゆっくりと休日の時間を過ごすことができた。
※迎賓館の入口前のテラスからの1ショット。この日は良い天気だった。

日々の仕事や生活の喧騒を忘れ、夫婦で有意義な休日を過ごせたささやかな幸せに感謝。そして、 新しい一年も妻にとって健やかで笑顔の多い日々になることを願いたい。

