1.読者層
◆商社の仕事について興味がある方
◆B to Bビジネスの実態を知りたい方
2.感想
以前にたまたまNHKの
「めざせ!会社の星」を鑑賞したことがあったのだが、たまたまその回でこの本が売れていると紹介されていた。また、朴訥な感じの作者もスタジオに登場しており、この漫画に興味を持って今頃になって購入してみた次第。
ストーリーは、化学製品を取り扱う専門商社の新人営業マン「タカハシ」が上司や取引先にもまれながら仕事に一生懸命取り組み、様々な経験を積んでいく、というものだ。劇中には、手形を取り扱う際の留意点や得意先に対する与信枠など法務審査的な話題もところどころに登場しており、私もうなずきながら読むことができた。また、
仕入先(メーカー)と得意先(お客様)との板挟みに苦しめられる主人公の立場に法務担当者として似たような経験がある私も大いに共感してしまった。
一般的に、B to Bビジネスはなかなか世間の人には見えにくい部分があるのだが、本書はそんな世界を垣間見ることができる一冊だ。筆者は、大学卒業後、専門商社に就職して営業マンとして働いていたというから、その時の実体験が生かされているのだろう。従って、アレンジや脚色もなされているのだろうけど、ある意味筆者の自伝的な作品といえる。サラリーマン漫画としてはなかなかに面白いので、是非、続編も出してほしいと思う。
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