「このような取引のリスクに対応するための契約書を起案してほしい」 「こういう取引には法律上、どのような点について気をつけるべきか。 「この契約書のあの箇所の条項はどのような意味か教えてほしい」 「こういう連絡書面を取引先に送りたいのだけれど、一度案を作ってもらえませんか」 「ある案件について弁護士さんに相談したいのだけど、一緒に同行してほしい」 「取引先より自社製品についてこのようなクレームがあったのだけど、契約書上の義務はどうなっていますか」本当にバラエティに富んでおり、全く飽きることがない(それがこの仕事の面白いところなのだけれど)。このような様々な自社の「問題」を解決するためにこそ、企業法務担当者は日常より自己研鑽に努めて様々なスキルを向上させる必要があるのだ。 ちなみに、社内クライアントを満足させられない不十分な仕事ぶりでは、次回の依頼もおぼつかないであろうし、私は常に良質の仕事を行うように心がけている。例えば、依頼者が100の完成度を求めているならば、130~150ぐらいのアウトプットを意識するなどである。 それでは、どのようにしてその能力を高めていくかだが、これはもう自発的にビジネス書を読んだり、先輩や弁護士からノウハウを盗むなどして、自力で自分の能力を開発・向上させていくしかないのではないだろうか。大変といえば大変なところなのだが、このあたりが企業法務という仕事の奥が深いところだと思う。
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