企業法務担当者のビジネスキャリア術

東証一部上場企業に勤務する企業法務担当者がライフログの一環として日々の出来事を記録しています。

【書評】「法服の王国」黒木亮(産経新聞にて連載中)

昨年7月より産経新聞の連載小説として「法服の王国」が掲載されている。 黒木亮さん小説「法服の王国」 裁判官の実像に迫る - MSN産経ニュース タイトルが表しているように、本作品は一般人にはあまりなじみがない裁判官の姿が描かれたものだ。我が家では産経新聞を購読しているため、この小説は連載当時から目を通していた。特に東京だけではなく、大阪の裁判所の様子が描写されているシーンがあるのだが、これがなかなか楽しめた。関西人ならば知っている地名が出たり、隠れ熱狂的阪神ファンの裁判官が登場したりしており、思わずニヤリとしてしまう。 一方、裁判所といっても、それは大企業のように一つの「コミュニティ」であり、自由主義的思想の裁判官が保守主流派によって人事面で冷遇されるなど、まるで民間企業のような権力争いなどが露骨に描かれている。やはり裁判所という権力機構は元来保守的な風土であり、どうしても「出る杭は打たれる」的な面があるのかもしれない。私たちは裁判官というと「冷静沈着であり、良識を備えた常識人」というイメージを持っている。とはいうものの、純粋に憲法を遵守することを第一に考える裁判官もいる一方、保身や野心に汲々とする裁判官の姿も描かれており、所詮「裁判官も人の子」という感じで、なかなかに興味深い。 実は、私が法科大学院の受験勉強を行っていたとき、司法試験に合格したら裁判官にでもなりたいと思っていたのだが、ならなくて(正確に言うと、なれなくて)良かったような気がする。自分には官僚的志向が欠けているためである。 【資格】司法制度改革/ロースクール(法化大学院)の評価: 企業法務担当者のビジネスキャリア術 いずれにせよ、本作品は日々知られていない裁判官の生態(?)を描いた異色小説であり、企業法務担当者や法曹関係者ならば読んでおいて損はないと思う。産経新聞を購読していない方は、単行本化されたら一読してみてはいかがだろうか。
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門田 隆将

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