企業法務担当者のビジネスキャリア術

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【その他】ドラマ「三匹のおっさん」において高齢者相手に催眠商法を行う悪徳事業者が成敗される/非常にタイムリーですが、ドラマにも取り上げられました

1.ドラマ「三匹のおっさん」

以前に記事では、地元において高齢者相手の催眠商法が現在進行中であることについて触れたかと思う。その直後にドラマ「三匹のおっさん」でも催眠商法が題材に取り上げられており、そのタイミングの良さに驚いてしまった。 まず、このドラマについて簡単に説明すると、本作は「図書館戦争」「阪急電車」でも有名な有川浩による小説「三匹のおっさん」「三匹のおっさん ふたたび」が原作となっている。おおまかなストーリーは、還暦を迎えた子供時代の仲良し三人組が自警団を結成し、協力して町内の様々な「悪」を懲らしめていくというもの。 そして、1月24日に放送された第2話のおおまかなストーリーは以下のとおりだ。

  • 主人公三人組が暮らす街に、最近健康食品を販売する店「パレット・ピース」がオープンした。この店は、近所に「来店者に食パン無料配布!」というチラシをばらまき、集まった高齢者達に「長生き茶」などの健康食品を販売するようになった。
  • 店は、高齢者のサクラを用意する、女性スタッフが色仕掛けを行う、などのあの手この手で商品を買わせようとする。
  • 極めつけは10万以上もする浄水器だが、ついに「三匹」に本性を暴かれて、その試みは失敗してしまう。

特に店舗内のシーンでは、壁の壁り紙にタイムセールの開催時間が「10:00 13:00 16:00」などと記載されており、そのリアリティに笑ってしまった。 また、ドラマではある被害者が「家でも話す相手がおらず、人寂しいので、この店に来てしまう」と自らの心情を吐露するシーンがあったが、高齢者相手の催眠商法が根絶されないのは、このような事情があるせいかもしれない。

もちろん、だからと言って年金生活をつつましく送る高齢者を騙してお金を巻き上げる行為が許されるわけではない。 ドラマ冒頭では主人公の息子の嫁が催眠商法に引っかかり、息子が内容証明郵便を送ってクーリングオフを行おうとするシーンもあったが、不幸にも被害にあってしまった場合の対応策ははっきり言ってこれしかない。もっとも、この手の事業者が特定商取法第4条、5条を遵守して高額商品販売時にクーリングオフできる旨の書面による告知を行うとは到底考えられないが…。結局は知識武装で身を守るしかない。

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2.まとめ

この前の週末に外出する用事があったので、自転車では店舗の前を通りかかったのだが、タイムセールが終わった後らしく、お客の姿は見当たらなかった。スタッフが店内を掃除機で清掃したり、携帯電話で話をしているのが、貼り紙で隠した隙間から見えたが・・・。オープンして2ケ月前後が過ぎたので、仕込みは完了と、そろそろ高額な空気清浄機や浄水器などを売り始めるのだろうか?残念ながら「三匹のおっさん」は架空の存在であるため、結局のところ、自分の身は自分で守るしかなさそうである。 

三匹のおっさん (文春文庫)

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