1.夏の滋賀旅行
今年も早いもので、7月も下旬となった。毎日蝉が鳴いていよいよ夏本番が始まろうとするこの時期だが、19日と20日を利用して、息子と一緒に一泊二日で滋賀県に旅行に行くことにした。 以前に記事にもしたとおり、一年前に私は安土、守山、草津に日帰り旅行に出かけたことがある。
10数年ほど前にかつて私が勤務した司法書士事務所は、某大手ハウスメーカーの京都・滋賀地域に新築一戸建を建築した施主の登記業務全般を請け負っていた。そのため、私を含むスタッフは、その所轄法務局に登記申請を行うべく、頻繁に現地に赴いていたのである。もっとも現在は郵送でも登記申請は可能なのだが、当時はまだ郵送申請は開始されていなかった。
その関係で、私は京都や滋賀の地理にかなり詳しくなったのだが、いつかは仕事以外の用事でこの自然あふれる地を再訪したいと思っていた。 昨年は一人旅だったが、今回は電車好きの息子も同行させることにした。今回の旅行のコースは以下のとおりで、滋賀県の湖東・湖南方面を巡る旅である。
2.宿場町 水口
まずJR大阪駅の東海道本線の8番線ホームから9時45分発の野洲行きの新快速電車に乗る。おおよそ50分ほどで電車は草津に到着する。降車後、別のホームに移動して、草津線にのりかえる。草津線は草津と拓殖を結ぶローカル路線で利用者はそれほど多くなく、車両も短い。
20分ほど乗車すると貴生川に到着するので、ここで八日市行きの近江鉄道に乗り換える。近江鉄道というのは、西武鉄道が親会社のローカル路線で、2両編成の単線を運行している。私が利用していた頃は車体の色はオレンジ色だったような気がするが、親会社である西部鉄道から車両の供給を受けているためか、今は白色や黄色など様々なカラーの車両が見受けられた。
この貴生川からこの電車にのって3~4分で最初の停車駅である水口城南駅に到着する。この駅のすぐ北側に私が過去に頻繁に訪れた大津地方法務局 甲賀支局があるのだ。
駅から歩いて1~2分ほどで懐かしい建物の姿が・・・・。休日なので、門が施錠されていたが、外見は昔のままで何も変わっていない。私がこの場所を訪れるのは10数年ぶりとなる。よもや、息子を連れて再度訪れるとは夢にも思わなかった。
しばし、過去に余韻にひたってから、近くの水口城資料館に立ち寄ることに。この水口城は徳川幕府三代将軍家光が1634年に京都への上洛に先立ち、旅館を築造させたのが起源となる。明治維新後は水口城は廃城となり、建物や石垣の大半は処分されている。その後、1991年に郷土のシンボルとして歴史を伝える資料館として開館した。
3.大凧の町 八日市
それから徒歩で水口城南駅に戻り、再び近江鉄道に乗車する。30~40分ほどで八日市駅に到着する。この駅からは近江鉄道の路線が貴生川、彦根、近江八幡の三方に伸びており、近江鉄道にとって要となる要所である。駅から東側一キロほどの地点に大津地方法務局 東近江支局が所在しており、こちらにもをよく足を運んでいたものだ。
4.天下の名城 国宝彦根城
腹ごしらえが済んでから、再び近江鉄道に乗車して彦根に向かう。所要時間は35分ほど。周囲に広がる田園風景を眺めながら、のんびりと各駅停車で電車は進む。都会では見られない風景にいやされる。午後3時頃に彦根駅に到着する。ここで再びJR東海道線と乗り換え可能となっており、これまでの田園風景からビルが立ち並ぶ街並みに戻ってきた。
そのまま駅の西側に向かって歩く。ここには、天下の名城と名高い国宝指定の彦根城がある。
さすがに滋賀県の有名な観光スポットであるため、観光客がちらほらと目立つ。途中通り雨に遭遇したが、歩いて20分ほどで天守閣に到着する。天守閣内部は3階建の構造となっており、最上階から眺める琵琶湖の風景はまさしく圧巻・・・。
その後、駅前のホテルに移動する。当日は猛暑の中を移動して疲労していたので、ぐっすりと熟睡する。翌日はJRに乗って琵琶湖東の長浜に向かうのだが、その模様は次回に。