企業法務担当者のビジネスキャリア術

東証一部上場企業に勤務する企業法務担当者がライフログの一環として日々の出来事を記録しています。

【企業法務】社内クライアントを説得する際に役立つ最強の殺し文句とは/社内クライアントに当事者意識をもってもらうために

企業法務担当者にとって、社内クライアントである営業担当者と打ち合わせすることは日常茶飯事である。Face to Faceでコミュニケーションをとる重要性については、本ブログでも何回も触れているし、私もそれを少なからず実践している。 

kigyouhoumu.hatenadiary.com

kigyouhoumu.hatenadiary.com

 

従って、社内クライアントから相談を受けた場合、まずこちらから当人に会いに行って、打ち合わせを行った上、①状況の把握と整理、②問題点の特定、③対応策の立案を行わなければならない。しかし、社内クライアントによっては、こちらが理に基づいて説得しても、相手方との力関係や今後の取引への影響を計算してか、「う~ん、そこまでしなければなりませんかねえ」と消極的な反応を示す人も少なくはない。おそらく私にはわからない、商売上の都合があるのだろうし、それはそれで理解できるが、このような場合、私が本人に少しでも当事者意識を持ってもらうために、以下の殺し文句を言うことがある。

「このような対応を行うことが、あなたの身を守ること(=保身)につながるし、結局は会社を守ることになるんですよ」

どのような業種や職種を問わず、組織に身を置くすべてのビジネスパーソンが最も重要視するものは何か。それは「自己保身」ではないかと。つまり、面倒であっても、多少のコストを要しても、打てる手を打っておけば、問題を回避できる確率が大幅に上昇するし、万が一問題が発生しても、上司に対する説明責任を果たすことができるので、それが自分の身を守ることなる。そのような視点で理解してもらうと、当初は私の提案に消極的な社内クライアントも納得して、こちらの指示どおりに動いてくれることが多い。

しかし、これは相手の自己保身欲をインセンティブにして策を弄しているわけではなく、ゆくゆくは自社のメリットになると考えているからこそ。つまり、自分の身を守ることは、結果として、自分が所属する部門や会社を守ることにつながるのだ。このように社内クライアントをうまく「説得」して、当人の自発的な行動を促すことにより、(間接的には)自社の最終的な方針や行動の決定に影響力を及ぼすことも企業法務担当者にとって大事な仕事ではないだろうか。