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【書評】L・M・モンゴメリ著、村岡花子訳「赤毛のアン」を読む/連続テレビ小説「花子とアン」をきっかけに原作を再読する

以前の記事では私が子供の頃に家族で鑑賞していたアニメ「世界名作劇場」について触れた。

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本シリーズの特徴は、主人公が逆境に陥りながら、努力や愛情によって最後は大団円を迎えるというもので、子供にも安心して見せることができる作品だ。昨今ではこうしたアニメ作品は地上波ではほとんど放映されておらず、レンタルで過去作品を借りてきて鑑賞するぐらいが関の山である。

むしろ、昨今のアニメ作品には、「巨人」や「グール」が人間を捕食するなど殺伐としたものがちらほらと見受けられて、小さな子供にはあまり見せたくないものもある。従って、「世界名作劇場」のように家族で安心して鑑賞することができるファミリーアニメが地上波から消えてしまったのは残念としか言いようがない。 そんな中、昨年秋から唯一家族で見ているのが、現在NHKBSで再放映中の「赤毛のアン」である。


赤毛のアン 第1話「マシュウ・カスバート驚く」

オリジナルは、1979年にフジテレビ系の「世界名作劇場」で1年間にわたって放映されたもので、宮崎駿や高畑勲など後のジブリの中核メンバーが参加している。本作が昨年4月からNHKBSで再放映されているのは、おそらく朝の連続テレビ小説の「花子とアン」の放映に関連づけたものだろう。というのもご存知の通り、「花子とアン」のストーリーは、「赤毛のアン」の原作を翻訳した故村岡花子の半生を描いたものだからだ。

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私は、ドラマの方はリアルタイムでは観ていなかったが、年末に放映されたダイジェスト版を一気に鑑賞した。このように「赤毛のアン」に関するアニメとドラマを目にしたことをきっかけに原作自体を読みたくなり、現在、図書館で借りたものを読んでいる最中。原作自体は、さすがに有名なので学生時代に読んだことはあるが、それも数十年前のこと。

しかし、児童文学作品とはいえ、子供時代に読んだ小説を大人になって再読するとまた違った発見があるもの。例えば、ひょんな手違いから孤児のアンを養育することになったマシュウとマリラの兄妹が次第にアンに対して本当の愛情を感じるようになる描写は、子供時代の私にはあまり理解できなかったが、自分自身が実際に結婚して子供が生まれると、共感できるものがある。 このように、若い頃に読んだ小説を改めて読み直すと、また別の発見があるもの。こうしたところが読書の面白いところかもしれない。 

赤毛のアン―赤毛のアン・シリーズ1―(新潮文庫)

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