つい先月の話だが、自宅の近所にあるコンビニが廃業した。現在、その店舗の看板はすでに撤去され、店内も空っぽの状態だ。そのコンビニはよく利用していただけになんとも残念。地元近辺では、この1~2年で4~5件ほどコンビニが乱立し、これはいくらなんでも多過ぎるので、「そのうち淘汰されるのでは・・」と思っていたが、予想通りとなってしまった。 以前にも本ブログで触れたことがあったが、コンビニ経営にみられる本部(フランチャイザー)と店舗オーナー(フランチャイジー)の関係は、以下のとおり後者が圧倒的に不利な条件となっていることが多い。
- オーナーが発注して売れ残った在庫は店舗が自己負担で廃棄しなければならない。
- アルバイトの人件費を節約するため、家族総出で経営に関わらなければならず、仕事とプライベートの区別がない。また、深夜業務で体調不変が起こりやすい。
- いつ何時、近所に他社コンビニが進出してくるかわからず、客の奪い合いで「共食い」となる可能性がある。
- 販売キャンペーンや値下げセールなど本部の言いなりになる必要があり、オーナーは経営に独自色を出すことができない。
結局のところ、コンビニ各社はどこも似たような商品やサービスを提供しており、コモディティ化しているため、その成功のポイントは店舗の立地の良さや周囲にライバルが少ないことではないだろうか。
今回の記事執筆に際して、元コンビニ経営者が管理人を務める以下のサイトを発見したが、やはり内情は大変のようだ。
ユーザの視点にたつと、コンビニにはあらゆる商品やサービスがそろっていて、便利でありがたい存在だ。しかし、それらは全てこうしたオーナーの苦労や犠牲の上に成り立っているわけで、なかなか複雑な心境になってしまう。