少し以前の話になるが、5月のゴールデンウィークに香川県に二泊三日の家族旅行に出かけた。その際、数時間だけ私一人で別行動をとり、丸亀市にある丸亀城に行ってきたので、その模様について少し触れてみたい。
高松駅からJR予讃線に乗車して丸亀駅に到着したのは、午後3時半頃。駅から南に10分ほど歩くと、山の上にそびえ立つ小さな城が見えてくる。これが目的地である丸亀城。
傍目には何の変哲もない小さな城だが、この城は石垣の組み方に特徴があり、下の方は緩やかに組み、上に向かうほど垂直に反っており、「扇の勾配」と称されている。
山の上に築城されているので、ふもとから坂道を登っていくのは結構大変だったが、曲線美の石垣を間近で眺めつつ、頂上にたどり着くと、周囲360度の大パノラマが広がる。北側には瀬戸内海と丸亀の街が、南側には平野が広がり、海と山の絶景を同時に楽しむことができる。
当日は、ポカポカ陽気で天気も良く、丸亀城から瀬戸内海の島々を見渡すことができた。この絶景を眺めるだけでも、香川県に来たかいがあるというもの。 説明は省略するが、今回の旅行では、金刀比羅宮や屋島などを観光したり、マリンライナーに乗って岡山まで足を運んだりしたが、四国特有のゆったりとした穏やかな雰囲気におおいに癒された次第。また、機会があれば、のんびりと四国を周遊してみたい。