先日の金曜日に研修講師として熊本県を訪れたが、翌日の土曜日は帰るだけ。そこで、せっかく熊本県まで来たので、阿蘇山を観光してから大阪に帰ることにした(これも出張の役得)。というわけで、今回はその様子について紹介したい。

熊本県の東部に位置する阿蘇山のカルデラは東西18キロ、南北25キロにもおよび、世界有数規模。阿蘇周辺には絶景も多く、九州有数のドライブスポットでもある。しかし、4月に発生した地震によって、このあたりには人的・物的にも多大な被害が生じたのは、ニュースで報道されているとおり。例えば、阿蘇山の北側を東西に走るJR九州の豊肥本線は今でも一部区間が土砂崩れなどにより不通。従って、JR熊本駅から阿蘇駅に向かうには、熊本駅周辺から出発する特急バス「やまびこ号」に乗るしかない。 ホテルのチェックアウトもそこそこにバスに乗車。
JR阿蘇駅に到着した後、あらかじめ近隣の民宿で予約していた自転車をレンタルする(つまり、熊本出張が決まった時点ですでにこの計画を立てていたというわけ)。目指すゴールは阿蘇山中腹にある草千里ケ浜。標高1100メートルの高原に広がる草原で、有名な景勝地だ。自転車で阿蘇山を登るというのはなかなかできない体験なので、楽しんでいくとしよう。
9時すぎにJR阿蘇駅を出発。南に向かうとやがて山道となり、坂は徐々に上り道となる。最初は林の中を進むが、次第に見晴らしの良い風景が広がっていく。この広大な空間に身を置くのはなんとも気持ち良い。

※牛が放牧されてなんとものんびりした風景だ。

※民宿でレンタルした自転車。今回の旅のお供だ。

※車はほとんど通行しないので、道路の真ん中に停車してもOK。
途中には牛や馬が放牧されていて、なんとも牧歌的な風景が広がる・・・。また、山腹からは都会では決して見れない雄大な大展望を一望。はるか真下に家や田畑がおもちゃのように小さく見えるほどの標高の高さで、風がビュウビュウと吹き、とても気持ちがいい。

※普段都会に住んでいるとこんな光景は見れない。本当に週末出張で運が良かった。
山頂に向かう途中でなにやらお椀をふせたような小さい山を発見。これは米塚という小さい山で、1500年ほど前にできた一番新しい火口らしい。

※サイクリングして車が数台通過するぐらいで、人気が全くない・・。
そうして、自転車に乗ったり、降りて歩いたりするうちに目的地の草千里ケ浜に到着する。ここまでかかった所要時間はなんと3時間(!)。おかげでお尻が痛い・・。絶景を楽しみながら、時折休憩したので、それほど疲れはしなかったが、かなりの運動量となってしまった。
草千里ケ浜は、見渡す限りの緑のじゅうたんが広がっており、なんとも雄大な光景。あたりには小さい池がポツンとあるが、数万年前にできた火口の跡とも言われる。周辺には馬がのんびりと草を食べており、牧歌的な風景が広がっている。とりあえず、昼食がてら近くのカフェでのんびりと休憩することに。


※近所の火山博物館も休館で、観光客はまばら。
そうして1時間ほどのんびり過ごしてから、草千里ケ浜からJR阿蘇駅まで自転車で一気に山道を駆け下りる。頂上からひたすら下り坂なので、ペダルをこぐ必要はなく、ちょっとしたアトラクションのよう。登る途中で見た風景を横目に、下りはわずか40分ほどでJR阿蘇駅に到着!その後、民宿に自転車を返却してから、JR阿蘇駅の近くの温泉で疲れを癒したのであった。

駆け足ながら、ほぼ丸一日かけた阿蘇山観光はこのような感じで無事に終了。「阿蘇ビュー」ともいうべき、都会では絶対に見ることができない圧倒的な大自然を目の当たりにして、個人的には大変貴重な経験となった。この経験をするだけでも熊本に出張に行った甲斐があったというもの(前日に仕事もきちんとしていたので、念のため・・・)。
地震の影響で付近の交通機関は完全には復旧していないが、もし熊本に行かれる機会があるなら是非足を運ぶことをお勧めしたい。
