今年の4月29日に京都・梅小路に「京都鉄道博物館」がオープンしたが、ようやく今月初めに家族で訪れたので、その様子を紹介したい。
もともとこの場所には梅小路蒸気機関車館があって、SLなどが展示されていた。私も子供の頃に何度か訪れたことがある。その施設の隣に2014年4月に閉館した大阪市・港区の交通科学博物館の展示物の一部が移設されて、京都鉄道博物館としてリニューアルオープンした。敷地面積は約3万㎡で、鉄道ミュージアムの規模としては日本最大級を誇る。フロアは3階建で、鉄道車両、運転シミュレータ、鉄道ジオラマなど様々な施設が展示されている。
最初入り口をくぐると、最初の展示スペースであるプロムナードが広がる。全長100メートルの空間には実物の展示車両が配置されている。蒸気機関車や新幹線など日本の鉄道を牽引した代表的な列車だ。
プロムナードを抜けると、吹き抜け構造の3階建の本館では、広々とした空間が広がる。1階は「鉄道のあゆみ」「車両のしくみ」「鉄道の施設」などのスペースに分けられている。なかでも列車を真下から見ることができるという珍しい体験も。
2階は、「生活と鉄道」「運行のしくみ」や鉄道ジオラマで構成されている。こちらは吹き抜けを囲むように展示室があり、ぐるりと回ってみる。また、このフロアには大迫力のパノラマ展示の鉄道ジオラマが展示されている。昔と現在の近畿の鉄道を再現するかのごとく、HOゲージの模型列車が走り回る。これは前身の交通博物館にも似たようなジオラマがあったが、規模が大きくパワーアップしており、見応えは十分。
3階はスカイテラスとなっており、特に目立った展示物はない。ここからは京都市内の風景や周辺を走る鉄道風景が一望できる。東海道線や新幹線などバラエティ豊かな列車が走行して見飽きることがない。
他にも2015年に運行を停止したトワイライトエクスプレスが保存されているトワイライトプラザや扇形車庫など多くの見所があり、たっぷりと楽しむことができる。なお、近隣には水族館などもあり、京都を代表する観光スポットとなっているので、興味を持たれた方は一度足を運んでみることをお勧めしたい。