さて、前回の続きを。
1.国指定史跡 日本百名城 鳥取城跡
市内のビジネスホテルで一泊した後、早朝にはチェックアウトして、徒歩で市内北側に位置する鳥取城跡を目指す。
鳥取城は、安土桃山時代に羽柴秀吉の兵糧攻めを受けて落城し、後の江戸時代には鳥取藩32万石の居城となった山城だ。ふもとには秀吉の攻撃を受けた際の毛利方の武将である吉川経家の銅像が設置されている。
さて、ふもとの久松公園を抜けると、石壁が見えてきて歴史の風情を感じさせる。
さらに進むと山道となるが、前日に登った竹田城と比べると、道はそれほど舗装されておらず、斜面も急激でかなり登りにくい。さらに、途中まで登ると「クマ 出没注意」という看板があり、かなり驚いた。まさか市内でこのような看板に遭遇するとは・・。
さすがに少し躊躇したが、ここまで来て引き返すわけにもいかず、周囲に注意を払いつつ、山道を登り続ける。おおよそ40分ほどかかっただろうか。ようやく頂上の鳥取城本丸跡に到着。ここからは市内を一望することができ、北側に目を向けると鳥取砂丘も見渡すことができる。早朝に訪れたせいか空気もひんやりしており、大変爽やかな感じだ。
しばらく休憩してから、公園入り口まで戻り、バスに乗って本日の最終目的地である鳥取砂丘に移動する。
2.日本屈指の広さを誇る鳥取砂丘
鳥取まで来れば外せない観光スポットはやはりこちらだろう。
鳥取駅からバスで20分ほどの距離に位置するこの砂丘は、東西約16キロ、南北約2.4キロに広がる日本最大級の砂丘だ。大きく盛り上がった馬の背やくぼみのようになったすりばちなど起伏が大きい自然の造形には圧巻の一言。砂と海と空のコントラストが絶妙で、聞こえるのは風と波の音のみ。
砂丘の中心部にはオアシスのように小さい湖があり、昨年訪れた阿蘇山の草千里浜のようだ。
付近を散策したのは一時間ほど。おかげで靴の中が砂まみれになったが、鳥取を代表する観光スポットを訪れて、良い経験ができた。その後は鳥取駅まで戻り、在来線を乗り継いで大阪まで帰阪したのであった。