企業法務担当者のビジネスキャリア術

転職経験が豊富な企業法務担当者がライフログの一環として日々の出来事を記録しています。

【仕事術】 Sabosan流プレゼン術の御紹介/自分なりに実践している9つのこと

昨年あたりからなのだが、社内の営業担当者向けの法務コンプライアンス研修を行う機会が徐々に増えつつある。この場合、私が講師役としてそれなりの大勢の前でプレゼンテーションを行っているのだが、今回は私なりのプレゼンテクニックを簡単に紹介したい。 1.事前の準備に全力を注ぐ プレゼンは当日までにどこまで下準備を行っていたかでその成否が決まると言っても過言ではない。そのためには、そのプレゼンの目的を明確に理解した上、当日に配布する資料などをPowerPointやWordである程度きちんと作り込んでおく必要がある。そのためには、時間的余裕をもって資料収集や作成を行うことをお勧めしたい。 2.ゆっくりと大きな声で話す これは今さら言うまでもないが、早口で小さい声で話すプレゼンテーターほど迷惑なものはない。プレゼンの目的は聞き手に自分が話す内容を理解してもらい、こちらが期待するアクションを起こしてもらうためのものである。従って、話すにあたっては、腹の底から声を絞り出して、ゆっくりと発言することが肝要である。 3.まず資料の確認を行う 私の場合、いつも冒頭で「まず最初に配布した資料について確認させてください」というように、これから使用する資料について簡単に説明する一方、「資料が不足している人はいませんか?」と問いを投げかけている。これは聞き手にこれからの話を予想させた上、プレゼンの最中に「資料がありません」と話が遮られることを防ぐためである。 4.冒頭で話の概要について触れる 私の場合、いきなり本題からスタートするのではなく、このプレゼンを行うに至った背景や経緯、目的についてざっと説明した上、今日の話はこれぐらいの時間をかけて、こういう流れで話を行いますというように、五分ぐらいで話すようにしている。なぜならば、聞き手に対して、話す内容を事前に説明することによって、聞き手にその時間中は集中してもらうためである。 5.資料の棒読みは避ける 私が一番嫌いなプレゼンは何か。それは配られた資料をそのまま棒読みされることである。もちろん、プレゼン内容のベースは配布資料に沿って進めるべきであるが、あまりにも資料に忠実過ぎるプレゼンというのも退屈きわまりないものである。そうならば、資料をメールで送信して「これを読んでおいて下さい」で事足りる話である。むしろ、それだけでは伝えきれないプラスαを情報発信するためにこそ、関係者を招集してライブで実施するのだ。従って、資料に書いていないようなエピソードも盛り込むようにしたいところ。 6.キーワードは繰り返して強調する どのようなプレゼンにおいても重要な共通項、キーワードなどはあるものである。プレゼンにおいてはそれらを繰り返して発言する。聞き手にそのキーワードを覚えてもらって帰れば、そのプレゼンは成功したといえるだろう。 7.重要ポイントをあえて資料に掲載しない 当日になると、資料にばかり目を通してロクに講師を見ない人がいる。そういう輩がいるため、私はあえて重要なポイントを資料に載せず、「イヤー、すみません、資料に掲載するのを忘れていましたが、ここは大事なところですよ、メモ願います」とわざとらしく補足説明をしている。こうすれば、聞き手も「今日の話は資料に書いていないことも結構あるのだな」と思って、資料だけではなく講師の方にも注意を向けるというメリットがあるためである。 8.適度にアドリブを入れる 聞き手にしてみれば、資料の棒読みで過ぎるのであれば、話の予想がついてしまい、全然面白くない。何か資料に書いていないことを紹介されたり、講師の経験談などにからめて話をするなど意外性を演出するとプレゼン全体を楽しめるようになるものである。そのためには、アドリブも適度に取り入れることをオススメしたい。といってもこのような芸当ができるのは、相当プレゼン慣れしている上級者でなければ難しい。そこで、私の場合、前日までにアドリブのキーワードを資料も余白に書いておく。そして、当日に話をしながら、そのメモをチェックした上、残り時間や聞き手の反応をうかがいながら、本筋から脱線しない程度に雑談や個人的見解を話したりするのである。 9.うまい人のプレゼン術を盗む かなり以前だが、私が司法書士事務所に勤務していた頃、人前で話すのが非常にうまい人がいた。というのは、私が勤務した司法書士事務所は、某ハウスメーカーの下請けだったのだが、月に一度同じ下請けの会計事務所、土地家屋調査士事務所と合同で住宅購入者に対して「税務登記説明会」というものを行っていた。その説明会の冒頭において、その公認会計士の先生が住宅ローン控除など税務に関する説明を行っていたのだが、この先生がプレゼンが非常にうまかった。結局のところ、話す内容は毎回同じなのだが、ユーモアをまじえて聴衆の心をうまく捉えていた。私もそのことに感心していたのだが、あれから10数年の月日が経過して、私も人前で話す機会がちらほらと増えつつあり、自然とその先生のプレゼン風景を思い出しつつ、私なりに話にユーモアを交えたり、間のタイミングを真似したりしている。 いかがだろうか、プレゼンというのは、本当に難しいものである。ただ、数多くの経験をこなして慣れれば、それなりに上手なプレゼンができるようになると思う。かくいう私もまだまだ未熟なのだけれど、うまい人のプレゼンテクニックを盗んで、成長していきたいと考えている。
スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則
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