企業法務担当者のビジネスキャリア術

東証一部上場企業に勤務する企業法務担当者がライフログの一環として日々の出来事を記録しています。

契約書

【契約書】利用規約を読むことは法務スキルの向上につながる?/大阪ガスより新電力プランの案内

1.電力サービス+Amazonプライム 先日、Amazonで注文した商品に同封されていたのが、こちらの案内冊子。 なんでも、この電力プラン(スタイルプランP)を利用すると、Amazonプライムの年会費(3,900円)を大阪ガスが負担してくれるというサービスのようだ…

【契約書】不可抗力免責条項について/プライベートでANAから主張された経験あり

1.天災が多かった1年 今年も残り3ケ月ほどだが、台風・地震・大雨と天災が多い一年だった。日本における経済活動、特に物流面に及ぼした影響も大きく、商品の引き渡しが遅延するなどの問題が各業界で生じていることだろう。自社でも例外でもなく、相談が…

【契約書】定型契約書の完成度でその会社の実力がわかる?/定型契約書は自社の法務レベルをあらわす「顔」のようなもの

私は、現在に至るまで企業法務担当者として、和文や英文を問わず、これまで多くの契約書を読んできた。そうして、長年にわたって様々な契約書を読み込んでいるうちに、その完成度に応じて以下の3つに分類できると気づくようになった。 ①レベルA(内容が非常…

【企業法務】国税庁から公開されている「印紙税の手引」が便利/初心者用によくまとまった資料です

企業法務担当者として、社内クラアイントから様々な相談を受ける内容の一つとして、印紙税法がある。例えば、「契約書や注文請書にいくらの印紙を貼付したらよいのでしょうか?」という相談は頻度が割と高い方。税金がらみなので、経理担当者の範疇という会…

【契約書】2019年5月の新元号変更に伴う影響とは/企業法務担当者にとって地味だけど重要

先日、ふとテレビでニュースを見ていて気になったこと。 2019年5月1日に新天皇が即位するに合わせて、「平成」の元号も変更されることになっている。 ここで、職業がら気になったのが、定型契約書の日付への影響だ。契約書によっては、契約の有効期間や契約…

【契約書】自分の作成した契約書を完コピされる/「作品」に対する評価のあらわれ?

先日、社内クライアントから相談があって、取引先のA社から提示された秘密保持契約書(A社書式)のリーガルチェックを依頼された。しかし、A社の契約書を読み進むうちに私と唖然としてしまった。これは過去に私が自社用に制定した秘密保持契約書と全く同…

【契約書】Google翻訳のクオリティが向上/英文契約書のチェック時に役立つ・・かも?

昨年の秋頃にGoogle翻訳の精度が向上したというニュースが報じられた。 ためしに、英文契約書の和訳作業を行う際にこのGoogle翻訳を使用してみると、確かに以前に比べると、クオリティが向上しているような気がする。もっとも、法律英語はやや特殊な表現が用…

【契約書】相手方の主張や意図が不明瞭な場合、具体的な代替案を要求する/スムーズに契約交渉を進めるには

1.契約交渉における一コマ 先日、ある取引先方に自社の定型契約書を提示したところ、営業担当者を通じて相手方より以下のような意見が寄せられた。 「第●条の●●という箇所は●●という感じに変更できないか。」 「契約書に●●について言及した条項を加筆する…

【契約書】他社から提示された契約書のうち参考となる契約条項を整理分類してストックしておく/他社のノウハウを「盗む」ことも有効かと

ここ最近のところ、法務に関する話題がご無沙汰だったので、久しぶりに契約書ネタを取り上げてみたい。 企業法務担当者として、取引の相手方から契約書を提示を受けて、読んでいると、「なるほど、この条項は上手にまとめられているなあ」と感心することがた…

【契約書】取引先との契約交渉が途絶状態の関連書類の取扱いについて/ある程度割り切って処分していくことが必要かと・・・。

新年度に突入してから早くも1ケ月が経過しようとしている。自社の組織変更や人事異動などの新しい職場環境にようやく慣れてきた人も多いのではないだろうか。 さて、年度変わりをきっかけに、私は、ある日に以前から気になっていた「宿題」に取り組んでいた…

【契約書】税務署であった本当の話/企業法務担当者にとって地味ながら無視できない印紙税について

企業法務担当者のメイン業務である契約審査には、契約書が課税文書に該当するか否かについてチェックすることも含まれる。たいていは手持ちの印紙税に関する専門書籍や国税庁のタックスアンサーを参照すれば解決するが、なかなか悩ましい判断をせまられるこ…

【契約書】できるだけ公平な条件で契約書を締結するための交渉テクニック/特に相手方が大手企業の場合には有効…かも?

1.企業法務担当者の日常 相手方が自社に提示してきた契約書について、企業法務担当者が契約審査を行った上、自社の対案を作成し、自社の営業担当者を通じて相手方に逆提示するのは日常業務の一環である。この場合、当社の変更案とその理由をいかに適切に主…

【契約書】自社の定型契約書を作成する際の5つのポイント/あくまで個人的な見解ですが・・・

今回は、久しぶりに法務がらみの話題を。 企業法務担当者は、社内クライアントから「今度、このような取引を継続的に行いたいのだけれど、定型契約書を作成して頂けませんか?」という依頼を受けることがある。逆に法務サイドから反復的な取引が多い場合、所…

【契約書】不幸にも痴漢冤罪に遭遇した際の対応策とは?/また、それに基づく示談書を作成してみました

1.東京の通勤ラッシュ 先日、古くからの知り合いであるA氏と飲み会を行った。A氏は、一時期関東圏に転勤していた経験があり、その場でも、話題として東京の通勤ラッシュのすさまじさについて以下のとおり語ってくれた。 ・次から次へ乗車客が乗り込んで…

【契約書】契約書の綴じ方に関する一考察/こちらも会社によって様々ですね

今回は久しぶりに契約書ネタを一つ。 職業柄、各社より提示される様々な契約書に触れる機会があるのだが、契約書の綴じ方には様々なケースが見受けられる。例えば、以下のとおりである。 ①クリップでとめているだけ(!)のケース ②ホッチキスでとめているケ…

【契約書】取引先との契約交渉を行うときに留意するべき9つのポイント/企業法務担当者もタフなネゴシエーターたることが求められます

契約審査完了後、自社案を営業マンを通じて相手方に提示した場合、相手方によっては、「直接お会いして契約条件を決めたい」という提案を受けることがある。その場合、私も営業マンと一緒に相手方を訪問して契約交渉を行う。今回は私なりの契約交渉時のテク…

【契約書】契約書の押印方法に関するまとめ/社内クライアントからの問い合わせに対して、キチンと回答することが企業法務担当者の務め…

1.印鑑についての質問 最近、なぜか社内の各部門より印鑑の押印方法について質問を受けることが多い。 <問い合わせ1> 相手「契約書の契印が製本テープの末尾しか押印されていませんが、消印は全ページに押印する必要はないのですか?」 私「無理して全…

【契約書】企業法務担当者が契約書を作成・審査する際に意識するべき7つの視点/非常に基本的ですが、それだけに大切です

私は、企業法務担当者として日々さまざまな契約書を作成・審査するにあたり、常に意識しているポイントがある。 ①Who(誰が) 取引を行う会社は自社とどのような会社か。他に関与する会社は存在しないか。 ②When(いつ) 取引はいつスタートしていつ終了する…

【契約書】自社定型契約書に対する取引先の様々な対応について/相手方の要求をきちんと記録に残しておき将来の改訂に役立てる

基本的には自社における定型契約書の制定に関しては、企業法務担当者である私がその全てに関与している。従って、全国の営業担当者より定型契約書に関する問い合わせを受けた場合、それに対応するのも私である。例えば、「取引先よりこの条項をこのように変…

【契約審査】契約書のアナログ・デジタル管理に関する一考察/自社の実態に合致した方法を模索し、改善・改良を続けることが大事です

以前に締結済みの契約書を法務部門が一元管理することの重要性について触れたのが、今回は、より具体的に「契約書をどのように管理するべきか」について別の面からも触れてみたい。 【契約審査】契約締結~契約管理段階のプロセスについて/これは会社によっ…

【契約審査】契約交渉は粘り強く行うべし/しかし、それでも合意に至ることができない場合は?

1.自社対案に対する回答 法務担当者にとって、相手方から提示を受けた契約書について契約審査を行い、相手方に対して対案の提示を行うことによって契約交渉を行うことは日常茶飯事である。そして、短期間にお互いの対案を提示し合って、条件合意に至るのが…

【契約審査】契約当事者の記載ミス例/地味ではあるが留意するべき箇所です

企業法務担当者ならばご存じのとおり、当事者間において取引契約書を締結する場合、契約書の末尾箇所に当事者の表示を適切に記載しなければならない。具体的には、①住所、②商号、③代表者とその職位を記載しなければならないが、日々契約書をチェックしている…

【契約審査】契約書前文の「甲」「乙」の順番にこだわる/世の中にはいろいろな会社もあるもんです

1.契約書前文における表記 今回は久しぶりの契約書ネタ。 法務担当者ならばもちろん、営業担当者でも契約書というものを取り扱ったことがある人ならば、契約書の冒頭において、その当事者を以下のとおり記載することはご存知であると思う。 ABC会社(以…

【契約審査】契約書最終案も締結まできちんとチェックすることの大切さ/これまでの合意内容が適切に反映されていない事例

1.とある契約交渉事例 少し以前のケースだが、ある取引先より提示された取引基本契約書について、自社にて対案を作成して、何回かの交渉を経て最終合意に至ったということがあった。そして、相手方より「これまでの交渉結果を反映させた最終案を送りますの…

【契約審査】現在情勢下において重要性を増した条項/不可抗力免責条項について

1.不可抗力免責条項とは 不可抗力免責条項とは、継続的な商取引契約書において使用されることが多い契約条項の一つである。その趣旨は当事者のコントロールを越えた事由(例えば、戦争・暴動・ストライキ・地震・台風・洪水など)によって契約上の義務履行…

【契約審査】ショッピングモール運営会社の賃貸借契約書の内容とは/知人の知人より伝え聞いた話

この3連休を利用して自宅から若干遠方にあるショピングモールに家族で久しぶりに行ってきたのだが、10店舗ほどの専門店がだいぶ入れ替わっており、私もおおいに驚いた。大型ショッピングモールに店舗を構えていても、やはり売上が低迷する店舗というもの…

【契約審査】契約締結~契約管理段階のプロセスについて/これは会社によって様々な運用方法がとられているようです

私のTwitterのフォロワーのお一人であるvofjtftuavvnn様より、契約管理に関するコメントを頂いたので、本ブログにおいて触れてみたい。(vofjtftuavvnn様、コメント&ツイートありがとうございました。) 1.契約交渉~契約管理に関するプロセスについて 契…

【契約審査】自社の覚書提示から2年が経過してようやく契約条件の合意へ/情報管理の重要性をあらためて実感

1.非常に稀なケースだが… 先日、ある契約交渉案件がようやく合意に至ったケースを紹介したい。それは約2年前に某企業との取引開始にあたって、相手方が当社に対して契約書を提示し、その内容を審査したところ、リスク箇所が少なからず存在したため、自社…

【契約審査】契約書のタイトルには、契約内容を反映させたものを記載する/読み手の視点にたって

最近、私は非典型的な新規契約書を作成する機会が多いのだが、契約書のタイトル(=表題)に若干悩むことが少なからずある。 タイトルには、何らの法的拘束力がないことは、読者の皆さんもご存知かと思う。重要なのは、あくまで本文であり、タイトルは所詮タ…

【契約審査】契約締結者の確認について/地味であるものの、決しておろそかにできない点

1.契約相手方の概要の確認 先日の記事で、契約相手方のHPをざっと確認することは述べたかと思う。私にとってこれを行う理由は、自社の取引先の概要や事業内容を知ることは、「自社がどのような会社と取引を行っているか」を把握することになり、結局は自…