企業法務担当者のビジネスキャリア術

東証一部上場企業に勤務する企業法務担当者がライフログの一環として日々の出来事を記録しています。

【プライベート】大阪市の梅田サービスカウンターを10数年ぶりに訪れる/過去によく訪れた懐かしい場所

先日、実家の電話加入権を亡き祖父から母に変更する件について触れたかと思う。 

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NTTに戸籍謄本などを送付したが、不足書類が判明したため、追加書類を送付することに。そこで、休日に母と一緒に大阪市の梅田サービスカウンターを訪れる。土日だと市役所は休みだけど、こちらでは土日も営業しているのだ。

場所は大阪梅田の中心部であるディアモール大阪の中心部で、アクセスは非常に便利。時期的に季節の変わり目のためか、申請者も多く、それなりの時間を待たされることになった。 

実は、この場所は私が過去に司法書士事務所に勤務していた頃に何度も訪れた箇所でかなり懐かしい。司法書士には職務上請求用紙という書式があって(地元の司法書士会から購入可能)、それを使えば、赤の他人の戸籍謄本でも簡単に取得できるのだ(ただし、現在は個人情報保護法の関係で、取得手続きがかなり厳しくなっていると聞く)。この場所で、不動産登記申請のための戸籍謄本や住民票をよく取得したものだが、まさか我が家の相続案件がらみで再びこの場所を訪れようとは思わなかった。
 
窓口で、戸籍謄本の請求書を記入し、私が作成した相続関係説明図も参考資料として提出する。免許証のコピーをとられると共に、経緯を説明するなど面倒な手続きが必要だったが、これはもう致し方ない。それだけ戸籍というのは機微情報であり、取扱いには細心の注意が求められるからだ。
 
現在の企業法務の仕事では、戸籍謄本などに触れる機会は全くないので、当時のことを懐かしく思ってしまった。あの当時の自分には、現在の企業法務に従事している自分の姿は想像もつかなかったが、人生とは本当にわからないものだ。

【仕事】社会人3年目の知人から今後のキャリアについて相談を受ける/まだまだ人生は長いのだからあせる必要はなし

先日、若手会社員のAさんと久しぶりに会って話をしていると、仕事に関するグチを聞かされるはめに。なんでも、現在の会社に入社して3年目になるが、任される仕事の多くは雑用ばかりで、全然面白くないとのこと。Aさんが所属する会社は、財閥系の比較的大手企業で、年功序列が色濃く残っている会社らしいが、そのあたりが要因かもしれない。 

以下は、Aさんと私のやりとり。

 

A「就職活動をしていた頃は、面接官から『ウチの会社では若手でも重要な仕事が任されるよ』と言われたのに、いざ実際に入社してみると電話番や資料作りなどの雑用が多く、全然面白くない。なので、最近転職でもしようかと迷っているんですよ」
私「まあ、入社していきなり重要な仕事を任されるケースは、そうそうないのでは?まずは地道な仕事をコツコツをこなして、上司の評価と信頼を獲得することが大切だと思うけど」
A「僕も最初はそう思っていたのですが、ベンチャーに入社した友人が活躍しているのを見ると、なんかあせってきて・・。自分はこのままでいいいのかなあ、と」
私「20代の若い社員に求められるものは、専門スキルというよりも、誠実さ・明るさ・素直さなどの『人間性』だよ。なので、まずは素直な気持ちで社内のマニュアルやルールを素早く完璧にこなすことに集中した方が良いと思う。『自分流の独自路線』を打ち出すのは30代になってからでも遅くない。どうせ、今の会社員は75~80歳ぐらいまで働かなければならないのは確実だし、『会社員人生は長期戦』と割り切って、気持ちを長く持って仕事に取り組めばいいと思う。」
A「そういうものですかねえ」
私「Aさんの勤務している会社は上場企業だから、有価証券報告書で業績・財務情報や社員の平均年収が公開されているけど、業績は右肩上がりでかなりの優良企業だと思うよ。あと、世間相場で考えると、この平均年収はかなり恵まれている方だね。なのに、2~3年で辞めるのはもったいない。もし、転職するにしても、今のAさんのキャリアでは、おそらく同じクラスの会社への転職は厳しいのでは?無理に転職しても、おそらく1ランク下の会社に下がってしまう可能性が高い。]
A「・・・・」
私「あと、周囲との人間関係は、うまくいっているんだよね?」
A「ええ、上司も同僚も良い人ばかりで、人間関係は非常にうまくいっています」
私「それじゃあ、なおさらもったいない!これが壮絶ブラック企業ならば、いますぐトンズラという選択肢はありだけれどね。むしろ、今のうちに会社のリソースを最大限使って様々な経験を積んで、自分を成長させることに専念した方がAさんにプラスになると思う。」
A「なるほど・・・。それじゃあ、もう少し頑張ってみます。」

 

というわけで、その話題は終わった。まあ、Aさんの人生なので、私がどうこう言う資格はないが、血気盛んなAさんが若かりし頃の自分に重なって見えて、ついついおせっかいな口をきいてしまった。  

 

【TV】BSで再放送中の「軍師官兵衛」がいよいよ佳境に/あらすじは知っているけど楽しめました

昨年夏に姫路・赤穂に一人旅したことについては、以前に触れたとおり。 

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そのきっかけは昨年春に再放送が始まったNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」を鑑賞したことだが、3月14日現在で49話まで放送されており、いよいよ完結間近となっている。現在、1600年の「関ケ原の戦い」が始まる寸前で、日本国中の戦国大名が東軍と西軍に分かれて、天下分け目の戦いに臨もうとするところだ。 

このとき官兵衛の息子である黒田長政は徳川家康率いる東軍の中核として、西軍勢力に対する寝返り工作をしかけたり、関ケ原での戦闘に参加するなど大活躍したが、官兵衛自身は九州の中津(大分県)から兵を率いて九州に存在する西軍勢力の攻略に乗り出していた。しかし、東軍勝利の一報が入り、徳川家康の指示に従って戦闘を中止している。 

すでに長政に家督を譲って隠居の身であった官兵衛の一連の行動については、第三勢力として独自行動し、関ケ原の戦いで疲弊した勝者に戦いを挑もうとしたなど諸説言われているが、真相は謎とされている。 

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ドラマは史実をほぼ忠実に再現しており、戦国ファンである私も一年間楽しむことができた。特に羽柴(豊臣)秀吉との関係の変化については、うまく描かれていた。秀吉が織田家の一部将であった頃は、官兵衛と秀吉の関係は良好な蜜月関係であったが、秀吉が天下人になった後の「暴走」に対して、身を挺しても諫言を行うなど次第に対立関係へと変化していく・・・。 

結局、官兵衛は関ケ原の戦いの後の数年後に天寿をまっとうするが、実質的には福岡52万石を築き上げるなど戦国時代を見事に生き抜いて、播磨の小大名の家老から飛躍的に出世したことは間違いない。 

このドラマでは名軍師である黒田官兵衛の生き様が描かれていたが、企業法務担当者(=企業参謀)である私も良い刺激を受けることができた。例えば、企業法務担当者である私には日々社内クライアントから様々な相談が舞い込む。それに迅速かつ的確に回答し、さらに会社方針の決定や社内ルールの構築などの結果に導いていく。だからこそ企業法務担当者とは、「現代の軍師」になぞらえることができるし、私自身が黒田官兵衛に親近感を感じる所以だ。 

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また、この時代には珍しく(元キリスタンである)官兵衛は側室を一人も置かなかったなどのエピソードも残されている。一応、愛妻家を自認する私にとっても、黒田官兵衛は人間的にリスペクトできるお気に入りの戦国武将だ。

【IT】社内クライアントへの説明にパソコンのスクリーンショットを活用する/遠方の社内クライアントには役立つかも

私は、企業法務担当者として、様々な社内クライアントから相談を受ける。もし、相手が本社内に所属するならば、そのまま対面で打合せすることも可能で、円滑なコミュニケーションは比較的取りやすい。しかし、遠方にいる社内クライアントとは打合せを行うことはできないので、電話またはメールを使うしかない。そうなると、こちらの意図を正しく説明できないことがあり、コミュニケーション面で苦労することがたびたびある。
 
このような場合、私は説明用の資料としてパソコンのスクリーンショット画面をメールで送信することがある。例えば、イントラネットのある箇所に誘導したいときやWORD・EXCELの特定箇所を参照させたいときに、その画面のスクリーンショットに矢印やコメントを記入して、メールで送信する。場合によっては、電話で補足説明を行う。

 
スクリーンショットに使用するソフトウェアは、Windowsに標準搭載されているSnipping ToolやScreenpresso など。特に後者は編集が簡単で使いやすいし、ある程度カスタムができるので、非常に便利。  
このように、画像の表現力は言葉に勝るケースがあるため、状況に応じてスクリーンショットの有効活用をお勧めしたい。

【書評】かつて愛読した傑作ファンタジー小説「ドラゴンランス」が電子書籍で復刊/学生時代の膨大な読書量が企業法務の仕事にも役立っている!?

先日、ネットで知ったのだけれど、30年以上前に出版されたファンタジー小説 「ドラゴンランス」が最近になって電子書籍として復刊されたという。 

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知らない人のために説明すると、原作はアメリカのファンタジー小説で、日本では1987年に富士見書房よりシリーズ第1作「ドラゴンランス戦記」が出版された。その後、2002年になって(当時のハリーポッターやロード・オブ・ザ・リングなどのファンタジー映画の人気を受けてか)アスキーから「ドラゴンランス」というタイトルになって復刊される。本作は、いわゆる「剣と魔法」のファンタジー世界を舞台に、親子数世代にわたる善と悪の勢力の戦いを描いた一大叙事詩だ。 ストーリー構成やキャラクター造形などにおいて非常に完成度が高く、「ロードス島戦記」など国産ファンタジーの小説やゲームにも大きな影響を及ぼしたとされる。

本作の魅力はなんといっても、「泥臭いリアリティに満ちた登場人物」といえるだろう。主要キャラクターは、何かしらのコンプレックスや悩みを抱えており、決して完全無欠の人格者ではない。時には悩み、時には苦しみながらも仲間で協力し、最後にはなんとか目的を達成する。しかし、その過程では裏切りや謀略などが交錯し、主要キャラクターも死亡するなど決して単純な勧善懲悪の「きれいなファンタジー」ではない。 

私は学生時代に、富士見書房版の「ドラゴンランス戦記」「ドラゴンランス伝説」まで読破したが、これらの本は全て処分してしまった。それ以降のシリーズ(セカンドジェネレーション・夏の炎の竜・魂の戦争)は5~6年前ぐらいに図書館で借りて最後まで読んだクチだ。ちなみに富士見書房版には、本の左上にはビックリマンチョコのような光るシールが貼られるなど珍しい装丁が特徴的。

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その名作「ドラゴンランス」が電子書籍として復刊すると知って、少し驚いた。以前にゲームブックの電子書籍化について触れたように、出版社サイドとしては、かつて子供であった愛読者が大人になって再読することを狙っているのだろうか。 

こういった一般受けしにくいコアな出版マーケットでは、電子書籍という媒体はうってつけかもしれない。私としては、夏のボーナス等まとまった収入が手元に入った際に合本版(その内訳は25冊で、値段は40,000円!)を購入するつもり。 

さて、大人になって結婚して子供のいる現在の私がこちらの電子書籍版を再読した場合、子供時代に抱いた感想とまた違うもの感じるのだろうか。例えば、ある人物の悩みに「うんうん、人生そういうこともあるさ」と深く共感しているかも・・・。 

そういえば、振り返ってみると、私自身は学生時代に様々なファンタジー小説・SF小説・推理小説などを読んでいたが、これがある意味国語力を鍛えることに役立ったのかもしれない。あれから時は流れて企業法務系ビジネスパーソンとなった現在、毎日のように契約書を読み書きしたり、ビジネス文書を作成している。このスキルの土台には学生時代に読んだ「ドラゴンランス」などの様々な小説の読書が反映されているかもしれない。 

【合本版】ドラゴンランス 全25巻

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【社会】医療費控除のために確定申告を行う/領収書の中身がきちんとチェックされないことに驚く

先日、地元の商工会議所に確定申告の手続きに行ってきた。私は会社員であり、本来ならば確定申告を行う必要はないが、昨年に家族の薬代や病院代で医療費が10万円を超えたので、その還付を行うためだ。

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私が確定申告会場を訪れたのは午前中だったが、すでに大勢の人が順番待ちをしており、待ち合いコーナーで2時間近く(!)待たされることに。しょうがないので小説を読んだり、スマホを眺めたりして時間をつぶす。 

そうしてようやく私の出番になったので、税務署の職員に「医療費控除のために確定申告をしたい」と説明して、領収書の束を見せる。しかし、職員はそれらをパラパラとめくって、一番上に合計金額を記入したメモ書きを確認しただけで「OKです」と一言。私は「医療費控除の明細書」を持参しなかったので、その場で記入を求められるのかな、と思っていたが、特にそのようなこともない。心配になった私が職員に「領収書の中身のチェックはしないのですか?」と質問すると、苦笑いしながら「うん、まあ別にそこまではしませんよ」との事。ということは、ウソの金額を記入してもバレないかもしれない。もちろん私は正直に申告しており、何の不正もしていない。しかし、その気になれば、いくらでもごまかせそうな気がする。

まあ、会場にこれだけ多くの申告者が訪れており、何時間もの順番待ちをしている状態で、職員が何十枚もの領収書をきっちりとチェックすることは現実的に不可能なのだろう。このあたりは民間企業でもよく見かける「ルールと現場運用のギャップ」に通じるものがあって、なかなか興味深い。すなわち、現場において時間と人員が限られている以上、ルールの完璧な運用は困難となり、「おそらく大丈夫」という性善説に基づいて運用せざるを得ない・・・。(もっとも、これが法人ならば、このような「緩い運用」はNGで、税務署の細かいチェックが入ると思うが) 

そんなこんなで、1時間ほど会場に滞在してパソコンによる確定申告は無事に終了した。還付金は3月中に指定銀行口座に振り込まれる予定。金額はそれほど多額ではないが(家族で2~3回外食に行けるぐらい)、ありがたく有効活用させてもらうことにしよう。

図解・表解 確定申告書の記載チェックポイント(平成31年3月15日締切分)

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【その他】地元のコンビニがまたもや廃業する/コンビニ経営は本当に大変だと思います

先日の話だが、地元駅に行く途中にあるコンビニ(直営店ではなくフランチャイズ店)に立ち寄ったところ、商品がえらく少なくて、陳列棚がスカスカの状態。これはもしやと思って店内の張り紙を見ると、「2月●日をもちまして廃業します」との張り紙が・・・。

私が住んでいる地元にはたくさんのコンビニがあるが、これまで数店舗が廃業しており、現在はマッサージ店や駐車場になっている。 

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もちろん廃業するつもりで起業するコンビニ経営者はいないだろうが、やはり現実は厳しいのだろうか?例えば、問題点としては、 

  • 本部に多額のロイヤリティを持っていかれる。
  • 経営に独自色を出すことができない。(出すと本部から嫌がらせを受ける)
  • 会社員のように有給休暇や賞与などはなく、労働基準法によって保護されない。
  • コンビニというビジネスモデル自体がコモディティ化しており、過剰なライバル店とのレッドオーシャンで競争しなければならない。

などがあげられよう。思うに、このご時世でコンビニを経営するには相当の覚悟が必要になるだろう。blog.yam5.com

ふと思うのは、コンビニを廃業した元経営者は、その後にはどのような職業につくのだろうか?普通の会社員には戻りにくいだろうし・・・。

そういえば、私には学生時代にコンビニでバイトしていた友人がいるが、「コンビニでバイトすると段取り力や臨機応変さが身につく」「様々な経験をすることで社会勉強になる」と発言する一方で、「コンビニ経営者は本当に大変だよ」と語っていた。本当に厳しい世の中だと思う。