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【映画】アカデミー賞3部門受賞「セッション」/パワハラ鬼教師の怪演がハンパない音楽映画

現在、TUTAYAで強力にプッシュされている映画「セッション」のDVDをレンタルして鑑賞したので、その感想を少し。 ジャズを題材にした音楽映画という予備知識はあったので、「坂道のアポロン」のような青春映画かと思っていたのだが、結果は大外れ。主人公とその教師は、あまり好感を持てない人物として描かれており、「アポロン」のような爽やかさはない。 

(あらすじ)名門音楽大学に通うニーマン(マイルズ・テラー)は、将来にジャズドラマーになることを夢見ていた。ある日、大学の鬼教師フレッチャー(J・K・シモンズ)の目にとまり、彼の率いるバンドに加入することになったが、初日からフレッチャーのパワハラ指導の餌食になる。しかし、ニーマンはそれにへこたれず、猛練習を重ねてレギュラーの地位を勝ち取るが・・・。


映画『セッション』予告編

 

この映画の売りは、とにかくJ・K・シモンズが演じる鬼教師フレッチャーの怪演ぶりといえるだろう。常に完璧な演奏を求め、生徒に対して、ビンタや椅子を投げつけるというパワハラは日常茶飯事。強烈なパワハラ指導がホラー映画並みに恐ろしく思えてくるぐらいだ。調べてみると、演じているJ・K・シモンズは、サム・ライミ版「スパイダーマン」の編集長役を演じていた人。あの映画でも「もっとマシな写真を持って来い!」と主人公を怒鳴りつけるなど小物ぶりを発揮していたが、なるほどこの俳優さんはこういう役がハマリ役なのかもしれない。

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個人的に印象深かったのが、物語の中盤にフレッチャーが授業の冒頭で昔の教え子が事故で亡くなったことを述べて、涙ぐむ場面。「こんな恐ろしい鬼教師も人として優しい心を持っているだなあ・・・」と視聴者をしんみりさせたと思ったら、練習では一転していつもの熱血指導が炸裂し、罵声を浴びせまくって夜中まで生徒たちを練習させる始末・・。そのギャップには思わず笑ってしまう。

そして、忘れてはいけないのが、この映画のラストシーン。「ラスト9分19秒の衝撃はあなたの人生を変える!」というキャッチコピーで、一体どのような内容かと身構えていたが、なるほどそう来たか、と。

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ネタバレになるので、詳細な説明は省くが、まさしく生徒と鬼教師の「真剣勝負」が繰り広げられる。興味を持たれた人は、その結末を自分の目で確かめてみてほしい。

セッション [DVD]

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