企業法務担当者のビジネスキャリア術

転職経験が豊富な企業法務担当者がライフログの一環として日々の出来事を記録しています。

【転職】会社の同僚からの退職挨拶のメールを受け取る/こういうときに当人の人間性が垣間見えるもの

私には同じ会社に勤めるAさんという同僚がいる。年齢は私より一回り下で、同じ会社に所属しているが、お互いに勤務場所が離れており、職種も違うため、普段は会う機会が全くない。しかし、あるきっかけで私とAさんは知り合いになり、6月頃に一度だけ飲みに行ったことがある。

普段はAさんとは会う機会がなく、年明けにでも飲みにでも誘おうと考えていた矢先のこと。つい先日昼休みに、そのAさんから以下のようなメールを受け取った。 

Sabosan様

お疲れ様です。 ●●●●●のAです。

このたび、一身上の都合により12月31日をもちまして退職することになりました。 (最終出勤日は本日となります。)在職中はひとかたならぬお世話になり、誠に有難うございました。本来であれば、伺ってご挨拶すべきところですが、急なご連絡となり失礼いたしました。

末筆ではございますが、Sabosanさまのご健康、ご活躍を心からお祈り申し上げます。

急な話だったので、これを読んだ私は、非常に驚いたが、そういえば以前に会った時にAさんは「実は、本当にやりたい事が別にある」と意味深な発言をしていたような・・・。まあ、Aさんは自分なりに自分の人生を考えた上、別の道に転進することに決めたのだろう。このあたりは転職経験がある私もよく理解できる。

ちなみに、個人的に嬉しかったのが、退職者が挨拶メールで多くの人に一斉に送るようなお義理の定型文章ではなく、シンプルだが、わざわざ私一人のために送られたメールであった点。私は、Aさんとは決して仕事上の接点があったわけではない。たった1回だけ飲みに行っただけの仲に過ぎない。しかし、それでもAさんはわざわざ私だけのために最後の挨拶をしてくれたわけで、その事実に少々感動。 それらをふまえて、私は以下のメールをAさんに返信した。 

A様

お疲れ様です。 Sabosanです。

突然の御挨拶に正直驚きましたが、私も転職経験者ですし、いろいろな事情があったであろうことは推察します。Aさんも悩み抜かれた上の御決断であったと思います。実は、また来年あたりに飲み会を考えていたのですが、残念ですね・・・。

当社での御経験をもとにこれからも頑張って下さい!新天地でのAさんのご活躍を心よりお祈りしております。

 

これに対するAさんの返事はなかったが、何かしらのメッセージが伝われば、これに勝る喜びはない。

古来のことわざで、「袖触れ合うも多生の縁」という。師走を控えてバタバタしているこの時期に予想外の別れがあったが、こういう瞬間こそしみじみと考えさせられるものがある。いずれにせよ、この場を借りて、Aさんの今後の活躍を祈ることにしたい。 

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