企業法務担当者のビジネスキャリア術

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【漫画】「グラゼニ」森高夕次・アダチケイジ(講談社)/プロ野球にまつわるカネを描いた異色作品

最近、TUTAYAでレンタルしている漫画がある。たまたま喫茶店で休憩した際に「週刊モーニング」を読んでこの作品を知ったのがきかっけだが、この4月からスカパー!でアニメ放送が始まっているようだ。

 


アニメ「グラゼニ」 PV

  

主人公は、プロ野球チームの「神宮スパイダーズ」で中継ぎ投手を務める凡田夏之介(26歳 年収1800万)。華やかにみえるプロ野球であっても、活躍できる選手はほんの一握りで、成績が残せなければ、二軍落ちや契約解除という厳しい現実が待っている。たとえ、現役時代に年棒何千万のスター選手でも、ひとたび現役を引退すると年収100万代に陥るケースも少なくない。それを恐れる主人公は、引退後の生活に備えるべく、現役選手である間にできるだけ多くのカネを稼ぎ出そうと四苦八苦する・・・。

タイトルの「グラゼニ」とは、「グラウンドにはゼニが落ちている」からきたもので、一般的な野球漫画と違って、プロ野球選手のお金のリアルが描かれた異色漫画。この漫画が面白いところは、カネを真正面から取り上げていることだ。スポ根ものの野球漫画ならば、主人公がライバルと切磋琢磨しながら、挫折を克服しながら高みを目指していくというものだが、本作では、選手の年棒や引退後の現実などプロ野球の世界の厳しさがリアルに描かれており、野球のシーンそのものがメインではない。ここまでプロ野球選手のカネを真正面から描いた作品はなかったのではないだろうか。

また、「プロの厳しさ」を描いた映像作品としては、年末恒例のドキュメンタリー番組「壮絶人生ドキュメント 俺たちはプロ野球選手だった」などが有名で、華やかなプロの裏側を描いた姿にはなんとも言葉が出ない。 

 まあ、イチローのようなスーパープレーヤーを除いて、どんな優れたプロ野球選手であっても、活躍できるのは20~30代だろうし、いずれは引退せざるを得ない。そうなると、当然ながら年収は激減するわけだが、それでも本人の人生は続いていくわけで、主人公のように現役期間中にできるだけ多く稼いで、引退後の生活に備えておく必要がある。こうなると、まさしく「太く短く」の世界。一方、かくいう私も企業法務担当者のプロフェッショナル(のつもり)だが、そのモットーは「細く長く」。このように、私の価値観とは対照的な姿に興味を引き付けられるためか、「こんな世界もあるんだねえ」と興味深く読んでいる。 

グラゼニ(1) (モーニングコミックス)

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