20110905ぴあ株価 posted by (C)Sabosan そういえば今思い出せば、笑い話としか言いようがない話であるが、当時は何やら官民あげて国民に対して投資ブームを煽っていたのは皆さんも記憶に新しいところではないだろうか。本屋では「投資を始めよう!」「投資はこんなに簡単」「リスクをとって個人資産を増やそう!」という類の書籍が山積みされていた(もちろん、今となってはそれらは跡形もない…)。それらは、結局のところ、それまで貯蓄資産に編重しがちであった国民の資産を投資に向かわせて、流動化するために国・経済界・証券会社などが一緒になって煽っていたのだが、その影響で投資を始めた方も多いはず。私もそのうちの一人なのだが、もちろん「自己責任」で行ったことであり、今更とやかくどうこう言うつもりはない。ただ、投資というのは、売り買いのタイミングが非常に重要である、ということとその見極め(タイミング)が非常に困難であるということを痛感させられた次第(リーマンショックによるあれほどの大暴落を誰が予想できたであろう?)。 現在の日経平均株価は、かろうじて9000円を上下している状況であり、デフレ、円高、原発事故、少子高齢化に苦しむ現代日本の経済情勢を考慮すると、年内に1万円を上回るかどうかも非常に怪しいところで、今後も大幅な上昇は見込めそうにないだろう。 http://www.asahi.com/business/update/0902/TKY201109020162.html 3.それでは、自己資産をどのように守るか? リーマンショック以降の国内の経済情勢を達観すると、私は(特に外需に大きな強みを持つ)超大手企業などの一部の例外を除いて、これからは日本企業に投資してもリターンはあまり望めないのではないだろうかと考えている。従って、それ以降の私の投資スタンスは、外国の金融商品、特に新興国のETFを中心に購入している。…といってもこちらも世界同時不況のあおりを受けて、それほど資産価格が上昇しているわけではない。黒字ではあるもの、予想ほど価格が上昇していない。 とすると、国や会社をあてにできない我々はどのようにして資産を守っていくべきなのだろうか?さすがにその答えは私にもわからない。ただ、現状のデフレ型不景気を考慮すると、私は資産をリスク型商品へ投入することは控えめにして、安全性の高い貯蓄型にシフトを置くようにしている。言い換えれば、このような先が読めない世界経済情勢の下、積極的にリスクを取って「勝ち」を狙うよりも、いわゆる「負けないこと」に徹して資産の損失を防ぐ一方、貯蓄を確実に増やすことが大事ではないだろうか、と考えている。なぜなら、デフレ経済下においては物価が下がれば下がるほど、現金の価値が高まるのだから…。いつになるのかわからないが、デフレが回復し始めた状況において、改めてリスク型商品を購入するのもありかもしれない(もちろん、株価が底値状況である現在のうちに安値買いするというのも戦略の一つだろう)。 何はともあれ、生粋の企業法務担当者である私には、経済というものは本当に難しく、我が家の資産計画に頭を悩ませる今日この頃である。 ※自分の資産について真剣に考えたいのならば、以下の書籍が参考になる。ただ、同一の作者であり、内容的に一部重複している箇所が見られるため、参照するのはどちらか1冊でOKだと思う。
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