5月13日にオンキヨー(オンキヨーホームエンターテイメント)が自己破産を申請した。リーマンショック以降に急激に業績が悪化し、リストラを続けていたが、今回のような顛末になってしまった。
これまで何度かブログで紹介したとおり、過去に私が転職活動した際に求人情報を目にしたり、昨年株価が15円ぐらいのときになんとなく記念に1株だけ購入したことがあり、少し縁があった会社。
かつて私は大阪市中央区北浜の証券会社(コンプラ部門)に勤務していたことがある。その近所にオンキヨーの本社もあった。
場所は、大阪証券取引所の西向かいのビルで、確か2~3フロアぐらい利用していたはず。このビルの地下には、飲食店がいくつか入居しており、私も何度か利用したことがある。
ただし、その後にオンキヨーは東大阪市に本社を移転。おそらくリストラの一環で家賃を少しでも安くするためだったのだろう。このような会社のコスト削減策は与信管理的には、一種の信用不安情報(シグナル情報)に相当する。つまり、これも倒産の前兆(シグナル)の一つだったということ。
ちなみに、私は、過去に転職活動を行っていた当時、会社規模の大きい順番から片っ端に応募していたので、オンキヨーを実際に応募したわけではない。しかし、もし入社していたら今頃失業していたわけで、会社選びは本当に大切だと痛感する。
そういえば、オンキヨーから株主総会の議決権行使のお礼(=500円のクオカード)が自宅に到着したのは、つい先日の話。一応、これで株式購入分(1500円)のうち、3分の1は回収できたことになる。
そして、その手続きが終わるのを待っていたかのような今回の破産申請。それは、株主に対して少しでも誠意を見せようとする元上場企業としての最後の矜持だったのかもしれない・・・。