企業法務担当者のビジネスキャリア術

転職経験が豊富な企業法務担当者がライフログの一環として日々の出来事を記録しています。

【転職】あの時あの会社に転職しなくてよかった・・・のか?/会社選びは人生選びだとつくづく痛感

2021年も3月に入ったが、新型コロナ・ウイルスの影響で相変わらず不景気な話題(赤字・リストラ)が続いている。
最近は上場企業のIRなどでも希望退職募集やボーナスカットなどのネガティブな話題を目にすることが多い。偶然ながら、その中に過去に私が転職活動を行っていた当時の応募候補先をいくつか発見した。そこで、それらの会社(いずれも上場企業)の当時と現在について触れてみたい。
 
<A社(電機機器メーカー)>
独立した法務部門はなく、あくまで総務部門に所属する法務担当者の募集だったと記憶している。ここ数年は本社移転・機構改革・リストラなどを手掛けているが、赤字決算が続いている。現在の株価は非常に安くなっている。最近テレビのニュースでも経営危機が取り上げられていた。
 
<B社(不動産オークションの企画・運営)>
かつて大阪梅田の一等地(ハービスエント)に本社を構えていた不動産オークションの企画・運営企業。同じビルに某大手人材紹介会社が入居しており、その担当者から強くプッシュされた記憶がある。しかし、不動産業界の法務にあまり魅力を感じなかった私は、応募は見送った。2008年のリーマンショックで業績が急速に悪化し、リストラ(整理解雇)・本社移転・社名変更を何度か行い、某大手企業の傘下となり、規模を縮小し、事業を変えてかろうじて存続中。
 
<C 社、D社(電機機器メーカー)>
以前にもネタにした某大手電機メーカー二社。過去にこれらの法務部門に応募したが、いずれも不合格。私が不合格となった後に、急速に経営が悪化し、一社は外資系に、もう一社は国内同業企業に買収されている。おそらく法務部門も大幅縮小されていることだろう。 

kigyouhoumu.hatenadiary.com

<E社(電機機器メーカー)>
あるニッチな民需用機器を製造・販売している東証一部上場企業。某人材紹介会社で紹介されたので、企業概要だけは調べたが、応募は見送った。グローバルに展開しているが、新型コロナ・ウイルスの影響による市場低迷の影響で、業績が悪化し、2月に希望退職を募集。
 
私が転職活動を行っていた2007年当時の景気は比較的安定しており、これら5社の状況はそれほど悪くなかった。しかし、リーマンショックとコロナショックを経た現在では、いずれも経営が大きく悪化。もちろん、私のような一個人に将来のことなど予想しようがなく、こればかりはもう「運」としか言いようがない。 

現在のところ、自社の業績は比較的堅調で、世間のようにボーナスカットやリストラとは無縁な状況。もちろん今は良くても、将来のことはわからない。リーマンショックやコロナショックに続く大型不況が今後も断続的に発生することは十分ありえる。それに対して私ができることと言えば、自己研鑽の継続・環境変化のウォッチング・投資と貯蓄ぐらいだろうか。