企業法務担当者のビジネスキャリア術

氷河期世代の企業法務担当者がライフログとして日々の出来事を記録しています。2009年に開始したブログは16年目を迎えました。

【転職】40代の転職活動体験記 その5(最終出社日編)/退職の挨拶メールに対する数々の返信にホロリとくる今日この頃

1.ついに最終出社日が到来

先日、転職のための自社の最終出社日を迎えた。最終日には以下のとおり過ごしていた私。
  • 身の回りの整理整頓
  • 社員証や社章などの返却
  • お世話になった同僚への挨拶とお菓子配布
  • 社内関係者に対する挨拶メールの送信
 
なお、退職の挨拶メールは2~3週間前から原稿を準備していて、社内クライアントなどの社内関係者(約500人)に一斉送信した。その内容は、おおむね以下のとおり。
 
各位
 
お疲れ様です。●●●のSabosanです。
 
突然のお知らせで、大変恐縮ではありますが、一身上の都合により4月末で退職することになり、本日が最終出社日となりました。本来であれば直接ご挨拶に伺うべきところ、メールでのご挨拶となってしまい大変申し訳ありません。
 
(中略)
 
振り返れば、●●●(社名)に在職した●●年間において、法務コンプライアンス体制の構築について、それなりに貢献してきたと自負しておりますし、社内イントラネットには私が少しずつ整備してきた多くの法務関連のコンテンツが今現在も公開されております。去り行く私からの「置き土産」というわけではありませんが、これらを皆様の業務に是非お役立て下さい。
 
最後になりますが、私が●●●(社名)に在職中の●●年間において、これまで何かと至らぬ点もあったかと思いますが、お世話になり本当にありがとうございました。また、業務を通して多くの方々と関わり、たくさんのことを学ばせて頂きました。これまでの●●●(社名)における数多くの経験があったからこそ、今回のように”次に向かうキャリア”につながったと深く実感しております。皆様には心より感謝申し上げます。最後になりましたが、今後ますますのご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。
 
Sabosan

 

2.最後のメールに対する返事は・・・?

このメールは定時の2時間前(15時)に送信したが、それに対して、「メールを読んでえらい驚いた!どうして辞めるの!?」「今度飲みに行こう!携帯番号を教えて。」という電話が3人ほどかかってきたり、返信メールが送られてくるなどの反応がちらほらと。その一部を以下のとおり紹介しよう。
 
<Aさん>
お疲れ様です。
最近では電話することも少なくなってしまいましたが、当初は未熟な私にどんな質問でも丁寧に説明して頂いたこと、契約書関係で得意先と交渉するための知識をご教授頂き誠にありがとうございました。
急な内線で問い合わせしてもいつでも聞いて答えてくれる姿勢は知識力と人柄の良さがあるからこそできることだと思います。
新しい職場では培った知識とそのお人柄でマネージャー職をされることを応援しております。今後ますますのご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。
 
<Bさん>
お疲れ様です。
突然のお知らせ、本当に驚きました。
そして、本日が最終出社日なんですね。
ご在籍の折は、大変お世話になりました。
●●の折など、いろいろご教示頂いたのは今となってはいい思い出です。
新しいフィールドでもご活躍されることと信じております。
慣れない環境でお忙しくなると思いますが、お体ご自愛くださいませ。
 
<Cさん>
お疲れ様です。
突然の退職に大変びっくりしています。
思い起こせばSabosanとは特許申請や契約書作成など多くの事項でお世話になりました。転職先ではマネージャーとして活躍されるとの事
今までの経験を活かし更に活躍されることを心よりお祈りしています。
お体にも十分ご自愛ください。
本当に今までお世話になり有難うございました。
 
<Dさん> 
超びっくり!
できる人間は出た方がええね。
あなたの今後の活躍を確信してるよ。きっとするやろうし。
でも体だけはお大事にするのよ!
 
<Eさん>
永年の貢献、感謝致します。
転職先でも、ご活躍される事と思います。
ご健勝で、ご活躍ご祈念致します。
多々、お世話になりありがとうございました。
 
<Fさん>
びっくりです!
お辞めになられるのですね。でも素晴らしいキャリアップですね。
大変なこともあると思いますが、
Sabosanさんなら絶対大丈夫です!!
これまで●●や●●など、新しい事を取り組んでいくたびに大変お世話になりました。
いつも助けて頂き有難うございました。
 
<Gさん>
おめでとうございます。
寂しくなりますね。
Sabosanが作ってくれたコンテンツ、資料は現在もよく使用させていただいています。小生の部下も解りやすいと喜んでいます。
転職先でもその素晴らしい知識と能力を発揮されることでしょう。
頑張ってください。今までたくさん相談にのって戴き有難うございました。
 
<Hさん>
お疲れ様です。
いろいろとお世話になりました。
Sabosanなら大丈夫です。
頑張ってください。
 
<Iさん>
お疲れさまです。
突然のお知らせに驚きを隠せずにいます。
●●時代は大変お世話になりました。
新天地でのご活躍を心よりお祈り申し上げます。
季節の変わり目ですのでご家族のみなさま共々ご自愛くださいませ。
 
<Jさん>
こちらこそ、いろいろとお世話になりました。
新しい職場でのご活躍を祈念致します。
お身体、重々ご自愛ください
ありがとうございました。
 
<Kさん>
お疲れ様です。退職なさるんですね。
色々と法的な相談にのって頂きありがとうございました。
残念ではありますが、ステップアップするチャンスの中で転職先から求められることも多いと思いますが次の職場でも頑張って下さい。
 
<Lさん>
お疲れさまです。
こちらこそ、ありがとうございました。
Sabosanさんの法務勉強会、楽しみにしておりましたので、寂しくなりますね。
でも転職先でマネージャーになられるんですね。
ご活躍をお祈りしております。

 

・・・・などなど。今回私が頂いたこれらのメールは、企業法務担当者である私にとって一生の宝物。受信したこれらのメールを自分のGmail宛に転送してからEVERNOTEにまとめて記録しておく。転職先で困難に直面したときは、これらのエールを読み返して自分を励ますことにしたい。
 
この時期はちょうど桜が咲き誇り、今年も恒例の卒業&入学シーズンが到来中。日本各地で様々な別れと出会いのドラマが繰り広げられていることだろう。ほんの半年ほど前までは、自分自身がこのドラマを演じることになろうとは夢にも思わなかったが、それもまた一つの人生か・・・。転職エージェントからのヘッドハンティングがなかったら、おそらくこうはならなかったわけで、人生とはつくづくわからないものだ。
 
今回の記事は、私に関するほんのささやかな卒業エピソードということで。