企業法務担当者のビジネスキャリア術

東証一部上場企業に勤務する企業法務担当者がライフログの一環として日々の出来事を記録しています。

【企業法務】子供の頃に経験した「抱き合わせ販売」が具体的な説明としておおいに役に立つ/思い返せば、あの経験も無駄ではなかった(?)

先日、社内クライアントのAさんから独占禁止法の「不公正な取引方法」の一類型として禁止されている「抱き合わせ販売」について相談を受けた。これは、売主が買主に対して本来の製品とは別個の製品を無理やり購入させることが典型的なケース。私は、Aさんと打合せを行い、公正取引委員会のHPで公表されている資料を見せながら説明を行った。

www.jftc.go.jp

ついでに、Aさんが理解しやすいように、具体例として、私が子供の頃に経験したあるエピソードを引き合いに出してみる。以下は、私とAさんとのやり取りの一幕。 

私「実は、私も子供の頃に抱き合わせ販売の被害者になったことがありまして・・・」
A「え!何ですか?それ」
私「1987年1月に「ドラゴンクエストⅡ」が発売されたのですが、近所のおもちゃ屋は軒並み完売してましてね~。途方に暮れた私でしたが、とある友人から地元の学校近くにある卸問屋でドラクエⅡを販売しているらしいという噂を入手しまして」
A「ほうほう」
私「そこで、友人と一緒にその卸問屋に行ったところ、ドラクエⅡはあるにはあったのです。しかし、そこの社員から『別のテレビゲーム(おそらく不人気の売れ残り品)とセットでなければ、ドラクエⅡは売れないよ』と言われて、泣く泣く両方とも購入しました。・・・これが抱き合わせ販売の実例です」
A「なるほど~!非常にわかりやすい説明です(笑)」
私「当時は私も子供で、独占禁止法なんて全く知りませんでしたからね。今ならば『それは独占禁止法違反になる可能性があります!御社のことを公正取引委員会に申告しますよ!』と言えるんですけどね」
A「Sabosanの実体験に基づく具体的な説明のおかげで、よく理解できました(笑)それだけでも、その経験は無駄にならなかったと思いますよ」
私「そうならば良いのですが・・・。もし、将来、社内で独占禁止法の法務研修を行う機会があるならば、私の体験談を引き合いに出しますよ」
私・A「爆笑」 

企業法務担当者は、教科書的な抽象論で煙にまくような説明に終始するのではなく、より具体的かつ相手が納得できる回答を行うべき、というのが私の持論。今回のように、私が子供の頃の悲惨な(?)体験談が仕事に生かせるならば、利用するにこしたことはない。

 

 

・・・ちなみに、ドラクエⅡと一緒に抱き合わせで購入させられたゲームだが、今となってはタイトルや内容は全く覚えていない(売れ残り品なので、クソゲーなのは間違いないと思う)。 

ドラゴンクエストII 悪霊の神々

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