琵琶湖一周自転車旅(ビワイチ)もいよいよ3日目に突入。
3日目は彦根市と長浜市をまわり、お城や歴史スポットを重点的に観光した。
1.朝イチで国宝 彦根城へ
8時過ぎにホテルをチェックアウトして自転車で向かったのは彦根城。この日も快晴で気持ちの良い朝。すがすがしい朝の空気を吸いながら彦根城に向かう。
まずは入口の中堀前で記念撮影。彦根城のすぐ近くに学校があるらしく、通学する学生をちらほらと見かける。
自転車でそのまま佐和口を通り、二の丸に到着すると目の前には内堀が広がる。まだ時間が早いためか人は少ない。
自転車を近くの駐車場に止めてから、表門まで歩いて券売所で城・博物館・玄宮園の共通入場券を購入する。その際に使用したのは前日ホテルにチェックインした際にもらった地域クーポン券。係の人からは彦根城に登城する前にその手前にある博物館を勧められたので、まずはこちらに入館。
この博物館では、彦根藩の藩主である井伊家伝来の品々や彦根藩に関する資料が展示されており、庭園や能舞台(!)まで設けられている。展示品だけではなく、この雰囲気や空間も堪能して、なかなか贅沢な時間を過ごさせてもらった。考えてみると、江戸時代にこのような場所を訪れることができたのは武士などの支配階級のみで、私のような庶民には無縁の世界だろうな・・・。現代人に生まれてつくづく良かった。
さて、博物館を見終わった後、いよいよ彦根城の本丸に移動。彦根城といえば、現存天守閣かつ国宝指定の名城で、とても歴史的価値のある建造物。朝一番で登城したためか観光客はそれほど多くはなく、ゆったりと観光することができた。残念ながらひこにゃんには会えなかったが・・。
天守閣前の広場にある展望台からは琵琶湖の光景がよく映える。本当に良い天気だ。今回の4泊5日のビワイチでは雨には全く遭遇せず、天候には本当に恵まれた。
彦根城の後は、すぐ近くの玄宮園にも足を運ぶ。この広い庭園で当時の大名クラスは優雅な茶会などを開いていたのだろうか・・。
あとは、彦根城入口前にある施設(開国記念館)で御城印をゲットする。面白いことに通常の彦根城や佐和山城だけでなく、ひこにゃんの御城印まで販売されていた。着ぐるみキャラが御城印にまで登場するとは・・!
2.秀吉の出世城 長浜城
彦根城やその周辺スポットを時間をかけて見回った後、次の目的地となる長浜方面に向かう。久しぶりに琵琶湖と再会し、湾岸沿いに北東に向かってペダルをこぐ。このあたりは「さざなみ街道」というが、その名前に反して、琵琶湖からの風が強いこと、強いこと。
琵琶湖の湖面も「さざなみ」をはるかに超えたもはや荒波レベルで、自転車を運転していた私は何度か水しぶきをかぶったぐらい。下の動画から当日の雰囲気を感じ取ってほしい。次々と押し寄せてくる荒波は湖というよりまるで海のよう。
といってもあんまり時間もないので、休んでばかりもいられない。湖面から吹きつける暴風並みの向かい風にさらされてヒイヒイ言いながらペダルをこぎ続ける。1時間ほどかけてようやく長浜城に到着。ふう。
現在の長浜城は江戸時代の廃城後に1983年に歴史博物館として再築されたもの。内部は羽柴秀吉や長浜の歴史を紹介した展示物が公開されている。
受付で御城印を買った後、上層階に登りつつ展示物を鑑賞。5階は展望台になっており、周囲360度のパノラマを楽しむことができる。
しかし、いざ展望台に登ってみるとやはり琵琶湖から吹き付ける強風に遭遇。あやうくスマホを落としそうなる。とりあえず、琵琶湖方面を撮影した動画を紹介しよう。本当にすごい風。
3.火縄銃専門のミュージアム
長浜城の近辺でランチを食べた後、自転車でさらに北東に向かって移動する。訪れたのは長浜市国友町にある国友鉄砲ミュージアム。
戦国時代にこのあたりでは数多くの火縄銃が製造されたという。その火縄銃に関する資料や実物が公開されている。
4.織田信長によって滅ぼされた小谷城
さて、時刻は午後2時半。当初の計画ではこの後、自転車で岐阜県に入って関ケ原に向かう段取りだったが、地図アプリでそこまでの距離を計算すると現在地から19キロで、往復で38キロにもなる!さすがに自転車で行くには距離が遠すぎる。体力が持たないし、疲労による事故も怖い(ちなみに下の距離計算アプリは今回のビワイチでは非常に役立った)
この日は強風の中、朝からペダルをこぎ続けて疲れがたまっているし、とてもそんな元気がないので、関ケ原行きはパスすることにした。その代わり、翌日訪れる予定だった小谷城戦国歴史資料館と小谷城跡に向かうことにした。国友町からはそれほど遠くなく、1時間ほどで着く距離。
疲れた体に鞭うって北に向かって自転車をこぎ続ける。辺りは田んぼが広がるのんびりした空間で車も人も少ないのが救い。途中で撮影した動画は以下のとおりで、のんびりした風景ながら相変わらず風が強い。
到着した小谷城戦国資料館はこじんまりした施設で、小谷城や浅井氏に関する展示物がちらほらと(ただし、撮影は禁止)。忘れずに御城印をゲット。
受付の人に聞いたところ、小谷城跡の本丸までは往復1時間ほどで行けるらしい。迷ったけど、せっかくここまで来たのだから行ける範囲で行くことにした。受付で木製の杖を借りて小谷城を登っていく。まるで馬の背のようだ。帰り時間を気にしながら、なんとか本丸まで到着。
本丸から少し離れた場所には展望の良い場所があり、長浜周辺や琵琶湖を見渡すことができる。素晴らしい絶景だ。
この日の予定はこれで全て終了。この後は、近くのホテルに向かい、チェックイン。大浴場で汗を流した後、早めに就寝した。ビワイチ3日目はこのような感じで終了。
ちょうど全行程の半分少しまで到達。残り2日だが、続きはまた次回に。